記念日のコロッケ揚がる寒暮かな
まるまるとしたコロッケ4個平らげた。
何がいいかと問われたので迷わずコロッケ。
好きな食べ物はと聞かれたら、迷わずコロッケとトンカツと答える。
この時期外食するリスクを考えると、この変哲もないメニュがいい。
今日は49回目の記念日である。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
記念日のコロッケ揚がる寒暮かな
まるまるとしたコロッケ4個平らげた。
何がいいかと問われたので迷わずコロッケ。
好きな食べ物はと聞かれたら、迷わずコロッケとトンカツと答える。
この時期外食するリスクを考えると、この変哲もないメニュがいい。
今日は49回目の記念日である。
北颪ときに粉雪まぢりゐて
昨夜からずっと強風である。
公園で集めてきた落ち葉を畔間に埋めたのが、空に舞い上がってはあちこちに散らかしてゆく。
それを八歳のみぃーちゃんがきょろきょろと追っかけては庭を走り回る。
いくつになっても遊び心、狩の心は忘れないようで、見ていても微笑ましくなる。
明日の天気図予想では頭上にでんと高気圧が坐りそうなので、この風もやがてやむものと思われる。
探梅や二人交互に魔法瓶
探梅の橋を除けば坂ばかり
探梅の時期はとっくに過ぎた。
散歩ルートの梅林は二分咲きほどか。
三寒四温を繰り返すうちはゆっくり花の数を増やしてゆくので今年は満開までの長い時間を楽しめそうだ。
有名な梅林というのは、たいてい傾斜地だからときにはきつい勾配を余儀なくされて息が弾むが、気がつけばいつの間にか展望台に達していたりして、一望の梅を目の辺りにできる醍醐味も味わえる。
そう言えば、何年か前に病気に汚染されて切り倒された青梅の梅林はいまどうしているのだろう。
雨続き明けて濃霧の四温かな
明日からは寒さが戻るという。
前にも書いたが、今年は絵に描いたような三寒四温のリズムがはっきりしている珍しい年である。
ちと違うのは四温中に雨が多く、これはいわゆる南岸低気圧のもたらす形となっていることで、まるで春の雨が一足早くやって来ていると言うことだろうか。
昨日の朝だったか、雨続きの朝が晴れて盆地は深い霧に包まれた。空気中に水分が多いときに一気に気温が上がると発生するということだが、いつものように朝のいつの間にか消えているという塩梅の盆地である。
食扶持にもならぬ広さを冬耕す
冬耕と言うにはあまりにも大げさである。
今まではポット中心の野菜栽培を楽しんでいたのだが、考えることあって庭に畝をつくろうと発心したのだ。
1.2メートル巾の畝を二本、ごく短い畝であるが、ここにいくつかの種類の野菜を育てようと。
元来が無精なので、畝はいったん立てたらそのあとは耕さない、いわゆる不耕起かつ庭の雑草も抜かず草マルチに利用し、肥料や農薬は使わない。それなりの土になるには数年かかるだろうが、流行りの自然農の考え方でやってみようというわけだ。
種も在来種あるいは固有種中心に種から作ってみるかと。
雑草との闘いに疲れてしまうが、昨秋たまたま雑草を草マルチに活用できると聞いてトライしてみたら、意外に雑草刈が苦にならなかったことが発端だ。これなら、せっせと雑草を集めようというモチベーションが上がりそうだと思ったのである。
これで足りない、と言うか、もっといろいろ作りたいと思うものは今まで通りポット栽培で。
忙しくなりそうである。しかし楽しみが倍増しそうである。
ご精勤はげむ塵の日寒烏
月曜日は生ゴミの日。
月当番で毎回掃除する役が回ってくる。
弁当の食べ残しをプラごみごと捨てる住人がいて、今朝はそれを鴉が網の上から器用に突いて散らかし放題の悪さ。そのままでは清掃車が困るからと箒で集めてはポリ袋に入れ直す余計な仕事が加わった。
それが当番の仕事とは言え、鴉に悪さをさせる人間が悪いのであり、鴉に当たることもできない。
初場所の膝を崩さぬ溜り席
大栄翔の優勝は見事だった。
優勝は負ければもつれるかと心配していたが、文句なしの突き押し相撲でさすがの隠岐海もなすすべなし。
初場所が六年続きで初優勝の力士に栄冠とは、まさに世代交代を背景にした戦国時代を象徴するような出来事である。
大関になっても一気に綱をつかむ者が不在という、ある意味の混沌を抜け出すのはいったい誰だろうか。
ところで、家人と噂していたのだが、今場所は青房下の砂かぶりに正座したまま膝を崩さず15日間ぶっ通しで観戦しているご婦人がいた。たとえ一日だけでも高価な席、と言うか、特別会員でもなければ手に入らぬと思うがこういう時期にこのような人がいることに興味そそられるのである。