水打つて小さき命をふるはしぬ
いつものように小さな蟷螂が顔を出してきた。
急いで水のかからぬ方へ逃げる。
逃げてはこちらの方をじっとにらんでいるように感じる。
7月蟷螂はまだ小さい。体長2センチくらい。小さくてもファイティングポーズをとるのはよきハンターの証し。
草木が水を得ればそれに寄る虫たちも育つ。ハンターにとっても豊富な餌に恵まれるわけでしばしの勘弁を願おう。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
水打つて小さき命をふるはしぬ
いつものように小さな蟷螂が顔を出してきた。
急いで水のかからぬ方へ逃げる。
逃げてはこちらの方をじっとにらんでいるように感じる。
7月蟷螂はまだ小さい。体長2センチくらい。小さくてもファイティングポーズをとるのはよきハンターの証し。
草木が水を得ればそれに寄る虫たちも育つ。ハンターにとっても豊富な餌に恵まれるわけでしばしの勘弁を願おう。
身ぬちの塩吹き出しやまぬ汗の腕
風が止まった。
止まったらいっぺんに汗が噴き出してきた。汗が腕をつたってしたたる。
ここまで流れる汗をかくとむしろ心地いい汗となる。動かないときの汗はべとべとして不快になるのに、これはさっぱりとしている。
ただ体温がぐんぐん上がってくるので、一時間の作業が限度だ。無理しない。無理しない。
雨でいっせいにはびこった草の予定の半分も刈れなかった。
水無月の甘雨となりし六日かな
7月6日に降る雨を「洗車雨(う)」と言う。
一年に一度会うために牽牛が車を前日に洗う水が雨となって落ちてくるからだそうである。
今年の洗車雨は皮肉にも梅雨明け後の台風によってもたらされたわけだが、明日7日の気圧配置からすると当地の天気はよさそうである。7日の雨「洒涙雨(さいるいう)」にはならない見込み。ちなみに洒涙雨というのは別れるときの涙が雨となって落ちてくるからとか、雨によって会えなくなる悲しみの涙だとも言われる。いずれにしても今年は洒涙雨にはならずちゃんと一年の一度の逢瀬が実現することになりそうである。
ところで、いつもなら七夕は梅雨の真っ最中で晴れることはまれである。本来旧暦の7月だから新暦の7月ではどうしてもそうなってしまう。七夕の傍題に星合、星祭、星今宵などがあるが、これも秋の空と考えればすとんと腑に落ちる。
学校も幼稚園も夏休みに入ってしまうから新暦の行事となったのも止むを得ないことか。
雨糧にいよよ夏草それらしく
台風が温帯低気圧に変わった朝。
雨の小休止している間をぬって二日ぶりに菜園へ。
驚いたのは雑草だ。たっぷりの雨に野菜たちも喜んだろうが、その何倍も草の方が力を得たようだ。
土の軟らかいうちにと目立つところは抜いてまわったが、あすはさらに勢いを増しているに違いない。
救いは西瓜が大きくなってきたこと。ソフトボールの大きさを越えてきた。さっそくカラス対策の必要があるようだ。
一滴もあまさずメロン吸ふふたり
鳥取からいただきもののメロン。
たいそう高価なものだというのは肌を見てもすぐに分かる。
家人と二人だけでいただくにはあまりに大玉でなんとも贅沢なデザートである。
西瓜でもそうだが、あまい果物というのは皮がうすい。それをスプーンできっかり掬うようにいただくのである。芯の部分の甘いことは当然だが、このメロンは皮に近い部分まで十分に甘いのである。
その甘い果汁を一滴も残さずむさぼるようにすくい取ったのは、貧乏根性のなせる業か。
鳥取のH君、うまいものをありがとう。
三とせぶりプール開きの告知かな
四回目の副作用がもっともこたえる。
腕の痛さ程度で済んでいたはずが、全身のだるさ、そして微熱。昨夜はエアコンにすら悪寒をおぼえるほどで睡眠不足もいいとことろだ。ピークは今日の昼頃だったか、それでもまだ全身のけだるさは残る。
睡眠不足を昼寝で補った形になったが、それでは今夜もまた熟睡できなくなりそうで悪循環をおそれている。
副作用が強い分だけワクチンの効果が期待できるゆえんだが、そうだとすれば我慢も出来るが、さてどうなのか。
屋内プールは今月一日から、ウオータースライダーなど屋外施設は十六日から。町営プールが三年ぶりにオープンする。
ワクチンへ炎暑にめげず列に着く
携帯電話がつながらないと騒ぐ来訪者。
今日は四回目のワクチンの日だが、予約した医院には高齢者が殺到している。
小児科の看板も掲げているクリニックでも、コロナ禍では受け付けてないという。これだけ接種希望者が押し寄せれば診察にはなかなか手が回らないのもむげなるかなである。
で、携帯片手に大騒ぎしている高齢者に丁寧に応対している受付だが、代わりに自宅に電話してくれと頼んでいる。息子たちに電話するもどれもつながらない。とうとう電話はあきらめて歩いて帰ることにすると。徒歩五分の自宅にである。
あとでニュースで知ったのだが某回線が未明から障害で夕方のいまなお復旧していないらしい。
今考えるに、携帯片手に右往左往していたご婦人はその回線利用者だったとみえる。
全国津々浦々すっかりインフラの柱として機能してきただけにこの障害のもたらす影響は大きい。