梅雨明け

白南風やカーテン吸はれては吹かれ

朝のうちはじっとりと湿って重い空気に気が滅入るほどであった。

それが昼近くになるにつれ、みるみる軽い風がふくように変わった。
すかさず梅雨明け宣言があった。
この分では今日は日中エアコンも使わずに済みそうである。

梅雨明けまだか

遠雷や雨は決まって西の山

山ひとつ隔てた大阪に大雨の警報が出たようである。

こちらも間もなくかと思う頃雷が何度か鳴る。
ただ雷は遠いままなかなかこちらへ来る気配がない。
ただ雨だけはひとしきり降ることが何度かあった。それも風混じりの土砂降りで、窓から吹き込む雨も半端ではない模様。瞬間的には時間当たり3、40ミリくらいか。
雨が止めばまた蒸し暑さがぶり返し、いったい梅雨はいつまで続くのだろうか。

極楽

ドアフォンに居ずまい正す昼寝覚

電話が鳴ったり、チャイムが鳴ったりしても遠くの声。

ようやく目が覚めてもまだぼおっとしたまま玄関先に出ねばならないが、下着同然のあられもない格好で出るわけもゆかずバタバタしてしまう。
今日はかかりつけ医の予約時間に合わせて健診に出かけたが、思いの外患者が多くとても待合室に順番待ちをするわけにはいかない。なるべく風通しのいいところを選んで待避となった。
結局いつもの倍くらい時間がかかってぐったりしたのと、昼食後の満腹感ですぐに睡魔がやってくる。
エアコンつけて畳の上で、ああ極楽。

速度

起きて干し覚めては空ける麦茶かな

今日は室内でも30度越え。

さすが3時頃にはエアコンのお世話になったが、この日麦茶は何杯飲んだろうか。
一階と二階を何度も往復したこともあって汗が噴き出してくる。というのも、今日からネット環境が変わったこともあってその設定でおおわらわ。
これを機会にちょっと複雑なネットワーク構成だったのをシンプルな構成に変更したのだが、あちこち変更しなければならないことがあって機器の間を行ったり来たり。
速い回線になったのでインターネットのスピードは倍速以上に改善したのはいいが、ブログを書くスピードは少しも速くならないのは困ったことだ。

緊張感

軍配の返るを待たず玉の汗

横綱白鵬の汗がすごい。

仕切りの制限時間の間にみるみる汗が吹き出してくるのだ。
ほかのお角力さんはどうかというと、夏だというのにテレビ画面で確認できるほどの汗をかいている人はまれである。
エアコンが効いているからというのがあるだろうが、それでは白鳳の汗は説明できない。
思うに、仕切りの間の集中力ではないか。最近は制限時間いっぱいになっても待ったをしたりする例が多く、かつてのように時間内に両者が立ち上がるということは先ず見られなくなった。仕切りに緊張感が欠けているにちがいない。
白鳳は練習熱心と聞く。あの土俵での仕草は横綱としてどうかと思うことがあるが、あの強さはやはり並みの精神力ではない。
日本人力士よ、負けるな。

また来年

遡り来し川をルートの帰燕かな

早朝に燕の群れが電線にとまっている。

それも家の真ん前だ。
二、三年前にもこういう景色は見た。ここら辺りで育った燕たちが南へ帰る第一歩ではないかと思う。
盆地では南への途上に集まると場所として平城京跡が有名だが、この子たちがわざわざ平城京跡に戻るのは不自然である。
春先早い時期に海から大和川沿いに登ってくる燕を見たので、この子たちも大和川へ出て大阪から淡路、四国経由のルートをたどるのではないだろうか。
素人がこんな推理を楽しむことができるのも、身近にこんな珍しい集合風景を目撃できるからでたいへんありがたいことである。
今シーズンは燕をあまり見ないと嘆いていたが、知らないどこかでしっかり子育てしていたのだろう。
来シーズンまでこの町内は燕のいないブロックになる。

悪霊払い

打ち上げの花火と夜間飛行の灯

昨日は全国的に花火の日だったらしい。

我が町は昨日豪雨だったので今日に順延したようで、梅雨空の暗い空に煙をたなびかせながら大和川河原から10分ほど続いた。
有名な花火大会にはもちろん及ばないが、これはこれで住民サービスの一貫で、近所から次々人が出てきて見やっている。
コロナや長梅雨にあきた子供たちの歓声も聞こえて、やはり花火というのは人の心を沸き立たせるものがあるようでいくらかは慰めになったのではなかろうか。