ノルディックウオークの杖に秋惜しむ
明日の立冬の前に、今日はまるで小春日。
風もないし、少し歩けば汗ばむほどの陽気。
鵙の猛り、朴落葉、木守柿があるかと思えば、はやくも笹鳴きも聞かれ、秋と冬の主役交替時期でもあった。
こちらは、句帖片手に句材を探して右へ左へ視線を漂わせ、歩幅も小さくスピードも上がらない横をさっさと追い越してゆく人たち。
いま流行りのノルディックウオーキングというやつだ。
杖が使える場所も限られて、まだ完全に市民權を得たとは言えないはずだが、街中にもどんどん浸食しているようだ。
公園にはお年寄りや小さな子供、赤ちゃん連れのママもいるので、事故がないよう安全に願いたいところである。