夕立の戸を叩くこと二十分
来るぞ、来るぞ。
西から真っ黒な雲が近づいてくる。
町のアラートでは豪雨と出ている。
やがて家の前の電線が揺れ、雨が窓、玄関ドアを激しくたたきだす。
稲光、そして雷鳴。お決まりの夕立だが、これは北九州に甚大な被害を与えている長い前線に向かって四国の方面からやってきた雨のようだ。
夕立去って、それまでの息苦しいほどの蒸し暑さはいったい何処へ行ったのかと思う涼しさになったのはいいが、プランターや鉢ものがみななぎ倒されてその片付けもままならない。朝に持ち越しである。