雲はしる

瑞兆を飛ぶ雲に見る初御空

今年も初日の出を拝むことができました。

あけましておめでとうございます。
風が強いから霜も降りないし、予報で脅かされていたわりに比較的穏やかな元旦です。
朝の大峯には雲が垂れていて仰ぐことができなかったのですが、その代わりに雲の形が鳥のように見えたりしてまさに瑞雲の兆しです。
今年もコロナに気をつけ、人の行くところには出ないつもりでこもり続けます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

目出度さ中くらい

大年の流し浄むる水の音

今年の水使いも最後の夜である。

すでに晦日蕎麦は食ってしまったし、あとは熱い風呂での締めくくりが残るだけの静かな夜である。
寒いけれど幸いにして雪はない。
おかげさまでたいした病気もせずに年を越せそうです。
みなさんにはどうぞよいお年をお迎えください。

あと10句

職退いて句稿したたむ用納

今月じゅうに投函すべき句稿のとりまとめも無事済んだ。

休会が続いている句会だが主宰の後日選だけは行われていて、幹事としてみんなの出句をとりまとめる仕事も済ませ肩の荷を下ろしているところである。
気分が軽くなったところで、正月早々のウェブ句会では元日からバタバタしたくないので、あと10句今年中に投句完了とする予定だが、兼題が「去年今年、追羽子」。一足早く正月気分の世界に入らなければならない。

ごまめの香

我が子への煮しめ送るも年用意

帰省できない子たちに送るお節。

昨年も事情があって帰って来れなかったので、二年続いて「おふくろの味」を宅配便に託すことになる。
今日は朝から台所が忙しい。
こうしている今もごまめの香ばしい香りがたってきた。

不機嫌

ATM不調の列の師走かな

田舎の支店だから二台しかない。

そのうちの一台だけ「調整中」。
たったそれだけで行列の長さがどんどん伸びる。
こうなると、機械の前に操作している人間の動作が気になって仕方がなく、少しでももたもたしていると舌打ちなどしてみたり、人々の気持ちがささくれだってくるものだ。まして後ろに並ぶ人間が距離を取らずに並んでくれたら不機嫌は最高潮に達する。
さらに、あと一人だと思っていたら、送金先がよほど多いのだろう、これが何回もカードを出し入れしている。もう爆発寸前。人間できてないなあ。

父母へ

数へ日の線香を足すお仏壇

今朝の最初の仕事はお仏壇の浄め。

線香立ての灰を捨て、燭台の蝋涙をかき落とす。内部をきれいに拭き浄める。位牌を磨いて、最後は新しい線香をつぎ足すのである。
父母や妹にはすっきりとした正月を迎えてもらえるだろう。

続ける

ミネラルは嘘をつかない牡蠣すする

スクワッド10回。

風呂に入る前に課す。
しばらく続けているが、心なしか体幹が鍛えられてきたような気がする。
寒いとテレビ体操したり、少しでも運動不足を解消したい。
筋肉は嘘をつかないと言う。続けることが大事。