意外な穴場

幾色と知れず赤目の紅葉かな

まだひと月ばかり早いと思うが意外に三重・赤目の紅葉はすばらしい。
30年近く昔の話だが、見上げるような峡谷を縫って走らせていたとき、突然眼前に広がる雑木の紅葉に息を飲んだことがある。
黄、金、赤それぞれに微妙に色合いが折り重なるようになった紅葉・黄葉の世界である。
その色数をひとつ、ふたつと数えてみるがとても数え切れない。

願望

岳人にあらば我が眼に草紅葉

どうも山には縁がない人生らしい。
どこに行くにも車、車の来し方で自分の足で歩くということを避けてきたともいえる。
しかし、テレビなどでアルプスなどの映像を見ることは好きである。
今朝も涸沢小屋からの中継があったので画面に釘付けとなった。
10月には草葉が紅葉する光景が眼前に広がるというが一度でいいから見てみたいものだ。

俳風

三冊目の歳時記届く冷ややかに

そろそろ句作りは師につく時期に来ているのではないだろうかと考えている。
いくつか歳時記を買ったが、今度は「ホトトギス新歳時記」、いわゆる虚子系のものである。一方で現代俳句と呼ばれるものもあるが、抽象的、対比的な句が苦手であるし、そういうものを詠む前に基礎的なものを学ぶ必要があると思うからだ。
さいわいにも関西には多くの句会があり、その中からホトトギス系句会に入会するつもりである。

南へ

足柄を渡る鷹らに白高嶺

足柄峠では南への鷹の渡りが観察できる。
9月下旬頃がピークだが、そのころはまた富士の初雪も観察できるシーズンである。
渡りの中心となるサシバは、生息地となる里山の環境激変のため、その数がめっきり減っていると聞く。
せめて、峠を越えたら冠雪の富士を楽しんでもらいたいと願う。

冬鳥の飛来

初雁を報せる友のメールかな

ここのところ雑事や台風に紛れてしばらく川に出なかったので、毎年顔を見せてくれるカモたちのことも忘れていた。
今日、川の仲間からコガモの渡り鳥1号の知らせがあり、すっかり季節が入れ替わったんだなあと思った。

鎌倉散歩

萩寺をめざすも萩のなかりけり

今日は若いI君と鎌倉ツーリング。
テンポは六十路に合わせてもらい、80キロ程度の旅を時間をかけて楽しんだ。
昼食後、目的のひとつである萩の寺で有名な海蔵寺に立ち寄ったのだが見事に萩は終了していておおいにがっかりしてしまった。
暑い夏だったので今が見頃だとばかり思っていたが、萩はやはり9月上中旬なんだろうか。

白と赤と

新しき慰霊碑二本曼珠沙華

関西に引っ越すのでペットたちが眠る霊園にお別れをしてきた。
今日はお彼岸で道路は大混雑。

霊園も大賑わいだったが、線香で煙る霊園の中で大震災で犠牲となった動物たちと人のための慰霊碑二柱が目に付いた。
新しい白木の柱の根元には真っ赤な曼珠沙華 が添えられていたからだ。