あらたふと伊勢の方角より初明り
あけましておめでとうございます。
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さて、冬至から10日もたちますと夕暮れなどはいくらか伸びたかなあと思えるようになりました。
朝目が覚めると真っ先に寝室のカーテンを明けるのですが、日の出もいくぶん早くなったかなあという感じです。
自宅から見ると初日がのぼってくる方角は、ちょうど伊勢神宮のあたりではないかと思います。人麻呂のように「ひんがしの野にかぎろひのたつ見えて」の朝ぼらけというのは自宅からはまだ見たときはありませんが、それでも山の端から徐々に空が朱く染まってゆくさまは大変ありがたく気高く見えます。これなど、まさに「冬はつとめて」という言葉がぴったりきます。
今年もいい初明りが望めればいいのですが、何やら荒れる三が日となりそうな予報が心配です。「雪の降りたるはいふべきにもあらず」はあくまでも作品の上での話として承っておきましょう。