県道が古墳切り割る竹の秋
今年の竹林の黄金色はどうだ。
これほど見事に枯れることは珍しい。今にも全部の葉が落ちるようである。
現に少しの風にも竹落葉が降ってくる。盆地を広く見渡せばあちこちにこんもりとした黄金の森が点在している。古墳である。
竹秋は春、竹落葉は夏の、それぞれ季語である。
竹林を黄金にそめて、そして落葉すれば竹落葉が敷かれる。
毎年の変わりない繰り返しである。

めざせ5000句。1年365句として15年。。。
県道が古墳切り割る竹の秋
今年の竹林の黄金色はどうだ。
これほど見事に枯れることは珍しい。今にも全部の葉が落ちるようである。
現に少しの風にも竹落葉が降ってくる。盆地を広く見渡せばあちこちにこんもりとした黄金の森が点在している。古墳である。
竹秋は春、竹落葉は夏の、それぞれ季語である。
竹林を黄金にそめて、そして落葉すれば竹落葉が敷かれる。
毎年の変わりない繰り返しである。
炭を焼く生計の株の蘖ゆる
櫟というのは成長が早くて、10年もすれば炭焼きの材料として使うことができるそうである。
さらにまた切株から何本も若い芽が吹き出して、それが8〜10年すればまた炭焼きの材料となる。
こうして10年分くらいの山を持っていれば炭焼きの材料には事欠かないわけである。
櫟はまた腐葉土のいい材料となる。一年も寝かせれば混ぜ物のない安心な腐葉土が手に入る。
サツモイモが特産の川越では畑の近くに櫟の林をもうけ、その落ち葉から腐葉土をつくり、火山灰土の関東ローム層を豊かな藷畑に仕立て上げている。
炭といい、腐葉土といい、SDGsの鏡のような自然循環にかなったサイクルである。
堰きとめて川水細る夏近し
柑橘類の害虫と言えば蝶々の青虫。
さらにもうひとつ「葉もぐり蛾」。蛾といってもその幼虫だが、これが葉っぱの薄い皮一枚下を這い回り木を弱らせる。蚯蚓のはったような跡は一目で分かるので虫を見つけては潰す。農薬を使わないのでこれしか方法はない。ひどい場合は葉っぱをむしるだけ。
これと同じような跡を初めてチャレンジしているエンドウの葉っぱに見つけた。冬も無事過ごし順調に来たので、好事魔多しといったところだが、蚤くらいの大きさの幼虫をひとつひとつ爪でつぶしてゆく。
雑草と虫を敵としない方針だが、実際に作物に被害が出ればそうはいっておれない。
このゴールデンウィークは日用品以外の商業施設も休業要請だとか。われら家庭菜園族には苗などの入手にホームセンターが必須。もしこれらが休業となれば素人ファーマー族より怨嗟の声が響こう。
水の乏しい盆地は溜池に水を溜める時期。平群川(正式には竜田川というが)も途中せき止めて川自体がダムとなる。堰の下流は水が細っていよいよ夏が近い。
羽織るもの腕に抱へる朧かな
暖かくなったとはいえ夜はまだまだ。
帰りの時間を思って羽織るものを一枚多くして出たが、この風もない春の夜は以外にあたたかい。
日中ほてった体の勢いもあって出番はなかった。
当地は今日も夏日。ちょっと体を動かすだけで汗ばんできて、体が暑さに慣れてないせいかすぐに疲れてくる。
接種まで首長くする暮の春
奈良がすごいことになってるのに知事はどこか他人顔。
奈良市長がマンボウ要請してもまだそんな状況じゃないと拒絶。市長は人流を落とすためには補助金など資金裏付けが必要だが、単独ではその余力がなく国の支援を期待している。この知事は以前からゆるふわ知事として全国にも知られているが、ここまでくると笑って済ませられない。
県内は入院中、ホテル隔離と同規模の自宅待機者がいて、感染したら最後死を覚悟しなければならない。
当町はコンスタントに毎日2人くらいが感染していて、延べ100人に一人くらいが感染していることになる。
ワクチンがまったく行き渡らない状況での蔓延はほんとうに恐ろしい。1年以上もたつのに国民の手綱を締めたりゆるめたりしかできない政治はもう勘弁だ。
緑青の相輪千年春の風
今日はかろうじて夏日を免れたとか。
明日の予報は25度越え。
今年も夏は暑そうである。
春の風も今日が終わりか。
街灯のオレンジ淡き白つつじ
久留米、平戸と間を置いて咲く。
いずれも白のものだが、庭がいちだんと明るくなって春たけなわの趣が深くなる。
名前からいずれも九州で改良されたものだが、品種改良は江戸時代にさかのぼるらしい。朝顔などもそうだが、江戸時代の人たちはなかなかの風流人だと言えまいか。平戸などはおおぶりで派手やかだから、もっと植えておけばよかったかなとさえ思えてくる。
躑躅が終わると次は皐。ことしは順調に若葉を広げているのでいつもよりたくさんの花を楽しめるかもしれない。
そうそう、満天星は白い花に若葉がミックスしてきていよいよボリューム感が出てきた。夏は近い。