ワーストナイン

特売の店に混み合ふマスクかな

こんな時期に特売日など設けるから混む。

しかも一家一人で来ればいいのに家族連れが多い。しかも子供連れもちらほら。
アッシーできている自分もいて大きなことは言えないが、無神経な人がおおいということだろう。
単位当たりの感染者数全国九位となっても県知事は何のメッセージも発せず、他府県からくる汚染観光客から感染がどんどん広がっているのではなかろうか。
こういう非常時こそ行政トップの発するメッセージほど大事なときはないはずだが、マンボウなど効果ないと鼻で笑う姿勢にどうかしていると思う。

茜?

生駒嶺の薄黄に暮るる寒夕焼

冬の夕焼けとはこんな色なんであろうか。

茜色というより黄金色に近く梅雨時にたまに見られる空全体が真っ赤に染まるのは対照的である。
空の湿度、温度、光の強さなどが関係しているのだろうか。
例によって惛い雲が多いがその縁が金色にかがやいてゆっくり西の端が暮れてゆく。

韓国産鮟鱇口にあなどれず

今日もスーパーに付き添い。

ぱっと目に入ったのがパックにつめられた鍋用アンコウ。ちゃんと胆もついている。
今年金婚を迎える二人のささやかな夕食にとカゴに入れると、「韓国産よ」と家人はいう。
肉などは国産しか食べないし、いつもなら「そうか」と手を引っ込めるところだが、見た目新鮮なところに抵抗感は全くない。
アンコウのキモはちょっと癖があるのであまり好まないが、なぜか今日のは香りがちがう、肴そのもののような匂いなのだ。食べてみるとあのねっとりした食感、ペーストを食うような食感というのはなくて魚の肉のような味、食感なのである。これはいける。
アンコウの出汁と冬野菜の甘味がでた出汁は濁りもなくそのまま雑炊にして食えそうなのだが、酒は飲めない二人なので茶碗一杯の御飯食べたことでもう腹はいっぱい。
明日の昼にでもうどん鍋などにでもして食おうかとなった。

待ち遠しい

三寒の底の抜けるも盆地なれ

毎日のように霜が降りる。

盆地であるとはいえ、こんな年はめずらしいことである。
とくに霜が厚い朝の冷え込みは尋常ではないが、そんな日にかぎって日中気温があがることを体感的に知っているので驚くことはない。
一番困るのが日中雲が重たくかかって気温が上がらない日である。高くて8度くらい、低い場合は4、5度しか上がらず何をする気にもなれないくらいだ。
その寒い朝が明日からまたやって来るという。
一年で一番寒い時期だからこの程度の寒さは当然なのであるが、それならばなおさら2月が待ち遠しい日々である。

無い物ねだり

冬晴をはさみ三度の昏き雲

晴れたかと思うと全面曇になったり。

今日は何度もその繰り返しがあって決していい天気とは言えなかった。
関東のように晴れとなったら終日晴れて雲が流れても白い雲なので基本的に明るい。
反して盆地は青空にも黒い雲が垂れ込める日が多く、すかっとした冬晴というのは滅多にお目にかかることがなく気持ちもどうしても沈みがちになる。
関東の冬空恋しだが、無い物ねだりというものだろう。

鍋の具

種屋からカタログ届く春隣

分厚いカタログが届いた。

夏物野菜や花の苗、そして種、小型耕耘機や電動草刈機など資材もいろいろ。
来月ごろから夏野菜の準備が始まる。
苗などホームセンターでも手に入るが総じて専業店のほうがものはよい。インターネットでも入手できるが、新鮮度など届いてみないと分からないことがあって、リアルの店舗の方が安心感がある。
最初の作付けというと来月のジャガイモということになるので、昨日から種芋の芽出しが始まった。いくぶん早いのは気温が30度になるのが年々早い傾向にあるので早めたほうが安心だからである。
家にこもっている日々から気持ちは外へ向かっている。
暖かいこともあり畑から白菜を収穫してきた。毎日のように霜にあたってきっと甘いはずである。今夜ささやかな後期高齢者突入祝いの鍋の具となる予定だ。

旬のもの

腕を吊る妻の指図に牡蠣揚げる

牡蠣を塩ももみするところから始まって。

衣を溶きパン粉をふり揚げる。
なんとか揚がったがこれがうまい。やはり素材、牡蠣自体がうまいのである。
畑で霜に当てたキャベツを刻んでこれも甘い。
旬のものをくらう。これが一番いい。