学校へ兄のあと追ひ花は葉に
腕白もいつの間にか小学校へ上がる齢になっていた。
四つ上の兄は親に面倒見るように言われたものの、いたずらっ子で気が強い弟をもてあまし気味でしぶしぶ通学を先導しているようだ。
ふたりとも学童保育学級で帰宅は5時頃。
やがて学校にも慣れてきたらもう兄の言うことなど聞かなくなるのは目に見えているし、二人だけの時間をどう折り合いをつけていくのか、気にかかるところであるが、お隣の家庭のことであり離れて見ているしかない。
兄弟は時間の経過とともに成長するであろうし、どんな少年に育っていくのか。6年間はあっという間に過ぎてゆくだろう。
平群谷の山には遠目にも桜の名残が認められるが、雨で増水した竜田川沿いの桜はすっかり葉桜となっている。