さきがけの踏むをためらふいぬふぐり
下草がまだまばらのうちから顔を出してきた。
青い空に呼応するようなコバルト色のイヌフグリが吹いてきたようである。
芝はむろん枯れたままで、わずかひとつふたつ咲いていただけでも目に飛び込んでくる。盛期には足の置き場もないほど咲き群れるのだが、今は余裕を持って避けて歩ける。
舗装された順路を歩きたくないので芝生部分を選んで歩くようにしているが、草に気兼ねなく大手を振って歩けるのは今のうちだけである。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
さきがけの踏むをためらふいぬふぐり
下草がまだまばらのうちから顔を出してきた。
青い空に呼応するようなコバルト色のイヌフグリが吹いてきたようである。
芝はむろん枯れたままで、わずかひとつふたつ咲いていただけでも目に飛び込んでくる。盛期には足の置き場もないほど咲き群れるのだが、今は余裕を持って避けて歩ける。
舗装された順路を歩きたくないので芝生部分を選んで歩くようにしているが、草に気兼ねなく大手を振って歩けるのは今のうちだけである。
チューリップ角出て影のそろひぶみ
公園のチューリップが一様につんつんとした芽を出してきた。
規則正しく植えられた球根のどれも計ったような小さな芽で、柔らかい春の光りを浴びて同じ大きさの影を引いている。例年4月頃にチューリップ祭をやるのだが、この分では3月にはもう咲いてしまうのではなかろうか。
ときあたかも公園の河津桜が今日開花したとみえて、何本かの木が一輪あるいは数輪ほころび始めた。
河津桜の開花宣言である。
ルリビタキの雄も久しぶりに見た。ここのルリ君はずいぶん人慣れしていて五メートルくらいに近づいても逃げない。
今満開となっている庭の梅にはめずらしく番のメジロが来た。
春の気分に満たされて今日は心浮き立つような気分に満たされている。
クリスマスローズ樹下に冴返る
せっかく開いたのに寒さで震えているようである。
クリスマスローズは花期が長く2月から4月ごろまで楽しめる。
ゆえに、名前にクリスマスがついているのが謎である。
もしかすれば暖かい地方では早くから咲くのかもしれないとも思うが。
育てるのはそんなに難しくない。というより、一度植えたらほったらかしでも毎年株を増やして花をつけているようである。西日ががんがん当たる場所で可哀想なくらいだが、ど根性を発揮してくれてる。
去年の暮れ、久しぶりに古い葉を整理してすっきりしてやったら、元気な花で応えてくれた。
明日からまた暖かくなる予報。今度はしばらく暖かい日が続くようで、今年もまた桜前線のスタートも早くなりそうだ。
生駒嶺へむかふ平群路春時雨
家を出てまもなく雨が落ちてきた。
顔を上げれば生駒山の雲が怪しい。
すぐ家に電話して雨がくるぞと電話したが、もう洗濯物は取り込んであったと見えてたいして慌てる風がない。
ホームセンターに着いてもしばらく止みそうもないので車内で雨宿り。今日の買い物は屋外のものなのでしばらく待ったが止みそうもないので店内をぶらつくことにした。
春じゃがの種芋に目がいってダンシャクを一袋買ってみた。芽出しして植える楽しみがまた一つ増えた。これは南瓜を予定している畝に植えてみようか。
寝まる虫拾ひ上げては畑を打つ
出てくる虫はコガネムシかカナブンか。
ずんぐりもっくりしていて動きの鈍いの。それがカナブン。コガネムシはちょっと細めで見つかるとすぐ動き出す。
こいつが害虫で幼虫のうちは根を切り長じて葉を食い荒らす。毎年葡萄の木が裸にされるのもこいつの仕業である。
虫を敵としない農をめざすのも大変である。
春耕や下着の蒸るる新素材
うっかりと極暖仕様の下着を着ていたら大汗をかいてしまった。
先日畝立てをしたところを、今度は草の根を丁寧に取り除け、石灰と堆肥をたっぷり混ぜ込む一日。
渓山師にならって糠を前面にふりまいて完成である。
本格的な植え付けまでには3月ほどあるので、これらが微生物によって分解され土になじむまで十分な時間がとれそうである。
次の作業は、夏野菜の種まきと育苗。まだ寒い中を育てるので温度管理が難しそうだが、苗育て自体も楽しもうと思う。
蕾もつ丁子の苗を植えにけり
冬の庭というのは殺風景なものだ。
その理由と言えば、好きな木をぽつんぽつんと植えただけで、その根元ががらがらでさびしいからである。
以前から気になっていたところ、今日は別件でホームセンターに行ったらいくつか目に止まったのがある。そのうち沈丁花、水仙、桔梗の苗、球根で手頃なものがあったので買ってきてしまった。野草系のものを増やしたいと思うのだが、これはというのをホームセンターで求めるものは難しい。
ネットもいいのだが、苗の値段に比べて送料が高い。
いろいろな機会をとらえてホームセンター巡りをしようと思う。