盆の花求めに走る宵のうち
明日は墓参りに行こうと思う。
ただ、その明日はいちだんと暑い日になる見込みだという。
ただ、そんなことを言ってると何時お墓に行けるか分からない昨今である。
腹をくくってというか、意を決して行かねばならぬ世とはなりにけり。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
盆の花求めに走る宵のうち
明日は墓参りに行こうと思う。
ただ、その明日はいちだんと暑い日になる見込みだという。
ただ、そんなことを言ってると何時お墓に行けるか分からない昨今である。
腹をくくってというか、意を決して行かねばならぬ世とはなりにけり。
誇らしく故郷の名負ひ梨子届く
雲出川河口のデルタは三重梨の一大産地。
毎年その町の名を冠した立派な香良洲梨を頂いているが、今年もその季節がやってきた。
信州からのいただきものの桃がちょうど食べ終わる頃到来した梨が、しばらくの間食後のデザートとなる。
食欲の秋だけは間違いなく進んではいるようである。
値頃とも言へざる馬の胡瓜かな
旧盆に入る。
本来なら、この時期の朝夕などはあきらかに秋だなと感じる気配があったものだが、今日もまた35度を軽く越えたようだ。
葉物野菜などはかなり高いというから、気候異変や猛暑が影響していることは間違いない。
茄子や胡瓜の馬を用意するのだってムダないように使わなくちゃね。
ニュースでは獲れるかどうか分からないと言いつつ出港してゆく秋刀魚漁船の話題が報じられていた。
ひりひりと病葉雨のほしげなる
また38度を記録したとか。
根の浅い草木はすぐにくたびれて生気を失っている。
夕方になって水を葉っぱにまでまんべんなく撒いて周りの空気を冷やすとそこだけ少し人心地がつく。
外猫のみぃーちゃんも涼しいところはよく知っているとみえて、やってきてはどてっと寝そべっている。
まだまだ極暑は続く。負けないで、みぃーちゃん。
温度計見ずに冷房つけにけり
紀伊山地から吹き下ろすフェーン現象と言っていいだろう。
今日は公称38度の盆地だが、風そのものが熱風だから涼しさは微塵もない。
朝からアイスコーヒー二杯、そのマグカップに麦茶を二杯飲んでも体の熱が下がらないのではないかという危険を感じたので即冷房を入れた。
冷房の効いた部屋から出るとむっとする熱気に長くはいられない。
どうやれば冷気がむらなく広がるか、扇風機の位置と向きをいろいろ考えて分かったことがある。
冷気が届きにくいところへは壁のバウンスを利用して風を下から上へ向けるのが一番いい。
まんべんなく部屋を冷やせばどこへ移動しようと快適である。
韮の花摘みてメニューに加へんか
何回収穫したろうか。
春からこの方、後半は刈っても刈っても週に一回は収穫せねばならぬほど伸びてきて、韮のたくましい成長力に感心したものだ。
それが、ここ十日ほどは蕾が出てきて葉の成長は止まったようだ。
韮の花は食べられるというからみんな出揃うのを待っているうちに、早くも蕾が開いてきてしまっているのある。
とまれ花が咲ききってしまえば株が弱ると言うから、早く刈るに越したことはない。
髪切虫空中散歩しゃれこんで
髪切り虫の飛翔は独特である。
体を立てて、翅を左右に大きく広げたまま横移動するかのように移動して行く。
まるで空中散歩しているようでいて、あれでは子供たちの網に簡単に引っかかるにちがいない。
玄関先でときどき見かけるのであるが、虫と言えば蓑虫のこどもみたいな、1センチにも満たないものも壁などに帆を立てて動いている。あんな小さいうちから袋を隠れ蓑にしているのだろうか。
蟷螂も2センチほどに育ってきた。
春の命が着実に育ってきているのだ。