車検

新しきワイパー拭ふ初時雨

この車検でワイパーを交換してもらった。

古いまま交換を怠っていたら、ワイパーを動かせば動かすほどフロントガラスの曇りが尋常ではなくなった。
だから雨の日はなるべく車を出さないようにしていたのだが、ゴムを換えるだけでこんなに視界がクリアになるものかと今さらながら驚いている。
今日は、店から出た途端に大粒の雨が落ちてきたが、一振りで雨粒が飛び散ってしまった。安い部品なので、つぎの車検の時にも忘れず換えようと思う。

旬のサイクル

いさぎよく繊六本の大根汁

大根だけの汁。

これがうまいのである。
旬とはよく言ったもので、今の大根はどんな料理でも文句なしにうまい。
ともすると、旬という感覚さえ日常生活から失われようとする今、旬のサイクルにしたがったライフスタイルこそ見直されていい。
夏の野菜は体を冷やし、冬の野菜は体を温める。
今晩は風呂吹だったが、大根がかくれるくらいのたっぷりの味噌に躊躇したが、ちゃんと塩分を考えたうえでのことだろうと、こぼれようとする味噌もすくってきれいにいただくことができた。

暖をとる

栄養指導受けて雑炊具たくさん

野菜づくしの雑炊。

塩分過多の要因は朝はパン、昼は麺類の食生活ゆえんだと栄養指導で指摘された。
とくに麺中心の昼を考え直せと。米は二人で日に米一合炊くだけとなっており、この小麦粉との比率を見直した方がいいと。
寒いときの昼はうどんやラーメンが暖まっていいので定番なのだが、さっそく初日の今日は雑炊である。
具がたくさん入っていいるとなかなか冷めないのがいい。おかげでうどん同様体が暖まった。
具の中でも大根が一番うまいと思った。

朝は寒いぞ

二重窓挟んで吾と雪蛍

今年最初の綿虫を見た。

朝、いつも通り猫たちのブラッシングをしていると、窓の外をふわふわ行き来している。
雨が止んでも雲が厚く、どんよりとした日のせいか、今日はもっぱら低いところを浮遊しているようだ。
目をこらすと、一匹だけなく何匹かいるようだ。
外へ出てみても気温せいぜい13度しか上がらないくらい低い。
いよいよ冬の感を強くする朝だった。

日課

柊の咲いて下枝にあまりなく

蕾の最初の頃は薄緑である。

これが徐々に白味をおびてきて、やがてゆっくりと花開く。
冬の花の習いなのか、蕾から散るまでのそのテンポのゆったりがまたいい。
散るのもあわただしくなく、じっくり花を楽しませてからである。
木犀科らしいが、金木犀とは好対照に長い期間花や香りを楽しませてくれるのだ。
去年だったか、透かし剪定したら各枝に光りが行きとどいたのであろう、上枝はむろん下枝にまで花がびっしりとつけた。
毎朝脇を通り抜けるたび、控え目ながら品のいい香りを胸いっぱいに吸い込むのが日課となっている。
あと一週間ほどは楽しめそうだ。

鳥の冬備え

えごの実を好みて寄れる命かな

名前の通り、食べてもえぐい。

鳥とか蝶とか、特定の食べ物を好むのがいるのも生物の多様さである。
えごのきの実を好んで食べるのはヤマガラである。
市街地ではちょっと見かけないが、いなかの森や林ではごく普通に見られる鳥である。大きさは雀ほど。
かなりの木はすっかり裸になってしまっあが、日当たりなどの条件の差だろうか、まだたっぷり実をぶら下げたえごのきを見ることができる。
ちょっと離れて見ていると、ヤマガラがやってきては実を失敬してどこかへせっせと運ぶ姿が見られる。
冬のために集めているのだ。
ヤマガラの冬備えである。

青空に

冬ダリア目の高さなる歩道橋

皇帝ダリアが真っ盛り。

花の周りを虫がさかんに飛んでいる。
高さ3メートル近くまで成長する、この花をこんなに間近に見えるのは珍しい。
というのも、歩道橋脇にちょうど顔の高さに咲いているからだ。
花の少ない時期だから、蜂はもちろん小さな虫までせっせと蜜を吸っているようだ。