藁苞を編むも住職寒牡丹
石光寺の寒牡丹が旬を迎えている。
中将姫の曼荼羅で知られる當麻寺近くにあり、最古の石仏、中将姫が蓮の糸を染めたという井戸でも知られるが、やはり花の札所としての顔、なかでも寒牡丹が有名であろう。
寒牡丹と言っても、寒の前の今がピークでさして広くない庭に36種300株が咲いている。
この時期なので霜や北風から守るために藁苞をすっぽり被っている姿には可憐な風情がある。
春の牡丹や芍薬など庭園ところ狭しと花が植えられているが、これらの手入れは住職手ずからのものだそうである。當麻寺に行くならこの石光寺もぜひ足を延ばしてみたい。