露地売りの筍並べるまでもなく
並べ置くまでもなき筍を売る
裏山の筍今日も掘りて売る
昨日妻がスーパーへ行ったついでに買ってきた露地売りの筍の絶品だったこと。
自分ちの竹林から朝掘ってきたばかりと見える、いかにも柔らかそうで香りいっぱいの筍がスーパー出口の露地で売っていたんだと。あまりにうまかったものだから、今日もと出かけたらすでに完売で明日の入荷は分からないという。おそらく口コミなどもあって、量にかぎりのある筍は並べる間もなく売り切れてしまったのだろう。安くて旨いものはみんなよく知っていると言うことだ。
商売に欲がないと見える売り主には、限られた期間だけでしかもいくらもない量の筍を売ったところで小遣い稼ぎ程度にしかならないだろうが、こうして気候もよくなってくると畑作業に精出して働けることを喜んでいるに違いないし、まして旨かったと言っては毎日でも買いに来てくれる客のあることは何よりの励みとなろう。
一年を通した竹林の手入れなくしてうまい筍は採れないという。また来年もいいものを提供してくれることを期待して売り主のつつがなきを祈る。





