看取る覚悟

日盛りや介護認定申請日

真新しい庁舎が旧市街から離れて山の中に忽然とそびえていた。

午後1時を過ぎても職員がまばら、訪れる市民もまたまばら。
疲弊してゆく地方の象徴のような気がした。

親の要介護度認定申請をしてきた。今後緩和治療が主となる見込みで、なるべく在宅看護で最期をみとろうと考えている。そのためには早めに申請しておいた方がよいとケースワーカーの方からアドバイスがあったからだった。

眩惑

体感は一日早く梅雨明けし

当地は実質的には昨日明けている。

これで去年より1週間ほど遅いそうだ。
今日17日でも十分早くって、あの暑い夏の日が今年は長いということか。

室内でも33度。外の直射日光にあたったらクラクラするほどだ。

梅雨明け同然

一日の汗かききって夕の風

今日は朝から30度超え。

上を見ると青い空に白い入道雲。まるで梅雨が明けたような眩しさだ。
庭に水遣りしただけで、もう玉の汗が吹き出してくる。
仕事は午前中は何とか進んだが午後はもうギブアップ。
ひたすら涼しいところを求めてうろうろ。
冷たい茶を何杯飲んだろうか。

ようやく陽が沈んで、外の風もやさしくなった。

耳遠く

筆談に頼るほかなし雪の下

「雪の下」はちょっと時期を外れたかもしれない。

どちらかと言えば花の時期は梅雨の初め頃になるからだ。
ただ、梅雨と言えば紫陽花というのが相場だが、この雪の下が樹の陰などにひっそりと咲いているのはなかなか捨てがたい風情がある。
また、あの天麩羅にしてもうまい葉の深緑の色と縞模様の取り合わせが生き生きと映えるのもこの季節だ。

母親と意思疎通をはかる手段が筆談だけになってしまった今、ふだん見過ごすような雪の下の存在に気がつかされる。

今宵は熱帯夜か

首振りの戻りもどかし扇風機
首振りの早よ戻り来よ扇風機

さすがに夜でも30度近い日が続くと、夜通し扇風機のお世話になる。

ただ一晩中ずっと風に当たりっぱなしはよくないというので1/fのそよぎとか、首振りにしておくのだが、ベッドに寝ころんだばかりは体表面もまだ高いせいか、首があっちの方へ向いている間のもどかしさといったら。
それでも、寝付きはいい方なのでやがてすぐに深い眠りに入るのだが、今のところ朝方はさすがに首振りにしておいてよかったと思えるくらいに十分涼しい。

これを書いている時刻は22:50、机上の気温計は30.5度、湿度65%を示している。
おそらく今夜は熱帯夜だろう。

地元期待の星

名古屋場所おらが力士が六連勝

近畿出身の力士の成績が毎日報道される関西地区。

豪栄道、妙義龍をはじめ勢いある力士が大勢いて賑やかである。
奈良出身では序二段の力士のほか、十両に徳勝龍がいて今場所は初日から六連勝。
いっきに番付をあげて幕内に近づくチャンス到来だ。

昨日の夕凪に続いて名古屋の話題でした。

捨てたもんじゃない

朝凪も夕凪もなき盆地かな

海に面してないところはいわゆる海風、陸風の切り替えがないのであの蒸し暑さとは無縁である。

反して名古屋の夕方の夕方の暑さときたら、もうこれは我慢の限界を超えている。
湿度が高いせいだろうが、体温をさげる汗すらかきにくくて余計に体温が上がってしまうことになる。

盆地は暑いというが、あの名古屋を思い浮かべれば何と言うことはないのだ。
むしろ昼と夜の温度差が大きく、つまり朝晩がより涼しいのは意外な発見だ。