土地勘

周辺を交通麻痺にダリア園

もう盛りは過ぎたかもしれないが、馬見丘陵のダリア園は見事だ。

シーズンの土曜、日曜などは「花のフェスティバル」を開催していることもあって大勢のひとが押し寄せ、うっかり近所を通ろうものなら駐車場待ちの車が周辺の道路を塞いで渋滞にはまってしまう。
土地勘の一種だろうが、公道を走るうえでこうしたノウハウといったものは、慣れない土地ゆえにゼロから積み上げることになり、短時間ではなかなか身につきそうもない。

山車を曳く

山車を曳く坂の多きや秋祭

坂を曳く山車の歩みや秋祭

龍田大社秋祭り

収穫が一段落し、各地で秋の例大祭が行われる頃。

近所では八幡さんから太鼓台の練りが朝から町中を練っている。また一駅隣にある龍田大社では各地区から太鼓台が引き出され、坂道の多い町を登ったり下ったりしながら曳いてゆく。時折小雨が降る中、久しぶりに一眼カメラを持ちだしてみた。
太鼓台
山車を廻す
山車は地区の特徴があって、なかには「布団太鼓」というユニークなものもある。どの山車にもいなせな格好をさせた小さな子供に曳かせたり、山車のうえから子供がマイクで囃しているのもある。若者が多い山車、ベテランが多い山車。それぞれ地区の特徴がよく出てようだ。
太鼓台の山車

我々のような新住民にとって当事者になるというのは難しい行事だが、こうやって見物しているだけで華やかな気分になるものだ。

貧脚

うそ寒や正常しめす血圧値

一月分の薬をもらいに、月一回の医者通い。

血圧は自分でも驚くほど安定している。70-120というのは、もう何十年ぶりなんだろうか、とんと記憶にもないくらいの低位安定値である。「激しい運動でも何でも好きなことをして体を動かしてください」と言われて、午後からまた傾斜のきつい道の散歩に出かけた。息はあがらなくなったが足の方がよっぽど弱っている。急坂散歩は毎日続けたほうがいいかもしれない。

煌煌

いま何を恐れているや後の月

今日は後の月、旧暦9月13日、十三十六夜である。

昼間はずっと曇っていたのに、今外へ出てみたらやや暈がかかってはいるが見事な月だ。
このような明るい月夜のもとでは、すべてが小さい、小さい。人に隠れてこそこそしたり、人の横顔をうたがったり、そんな人生とは永遠におさらばしたいものだ。

台風の行方

座布団を引き寄す胡座やや寒き

朝からぱらぱらと雨模様。
気温も低い。

初めて長袖シャツを取り出してみたが、畳では靴下をはかないでいると冷たく感じるような日だ。
近畿地方では明日未明にかけて台風が最も近づくという話だ。10年に一回というレベルなので、進路に当たる地域には大きな被害が出ないことを祈るばかりである。

南無釈迦牟尼仏

秋の日や般若心経一年忌

今日みたいな日を秋日和というのだろう。
風一つなく、高い空。窓をあけて車を走らせるのが清々しいほど気持ちいい。

母の命日の今日、1周忌の法要を菩提寺で行った。手渡された勤行集を見ながら「般若心経」などを唱和してゆく。曹洞宗というのは最後に「南無釈迦牟尼仏」を10回を唱えるのが決まりのようだ。真宗なら「南無阿弥陀仏」というところだろうか。「南無」とは「だれそれの教えに従う、見習う」というような意味らしい。だから、「南無釈迦牟尼仏」というのはお釈迦様の教えを大事に生きていきますよ、ということになろうか。禅宗というのは念仏を唱えれば極楽に行けるという宗派ではないことは確かだ。

奈良公園の恒例行事

充血の目をむき鹿の角切らる

奈良公園では今日から恒例の角切りが始まった。

場内に追い込まれた鹿は泡を吹かんばかりにパニック状態。
争いで怪我をさせないためとはいえ、鹿にとってはいい迷惑、相当なフラストレーションだろう。