破れ傘の骨さながらに枯蓮
蓮根が旬だという。
全国の40%以上を占めるのが茨城県というのは、霞ヶ浦など湿地が多い条件が揃っているからだろうか。そのせいかどうか、関東ではわりによく見た蓮根も当地では値段が高いようである。
その大和盆地の大半はかつては湿地帯だったので、もっと蓮田があってもいいはずなのだが意外に少ない。あったとしても周囲が宅地化などで開発されて、肩身のせまい思いをしているような蓮田もある。そうなると人の手も入らぬのだろうか、破れ蓮から枯れ蓮になった今も放置されたままで、そばを走るダンプカーの舞いあげる砂塵をかぶるだけだったりする。
追)破れ傘(やれがさ)
「破れて骨が折れた傘」という意味で使ったのだが、植物で夏の季語にあるそうである。
そうなると下の方がシンプルでいいかもしれない。
骨折れし傘さながらに枯蓮