耳が痛いほど

伊賀越えて鈴鹿颪の石薬師

今日は三重の何カ所かを慌ただしく巡りました。

名阪道路で伊賀盆地を抜け最初に着いたのが鈴鹿。
石薬師のあたりはこの時期風が本当に冷たいです。
佐佐木信綱資料館というのがあるけどね、これは行ったことがない。
浪曲で知られる次郎長と安濃徳、黒駒一家(だっけ?)との決戦場だった荒神山も近いです。
(追:次郎長は吉良の仁吉の敵討ちのため後で参戦したというのが正しいそうです)

鈴鹿山系の山は時雨れていて、雪が降っているようでした。ときどきぱらぱらと雪粒も飛んできました。

雲の形

ゑひ泳ぐやうな雲出て寒月夜

風が冷たいですね。
今晩は、今冬一の冷え込みだそうです。

この句は月の出が遅い今日の光景ではなく数日前に見たものです。
大きなエイがヒレを広げて南の空からこちらに向かってくるような雲があって、ヒレの先端部分が月に照らされているので立体感をもって迫ってくるようでした。

今日の日経夕刊にある「冬の大三角形」もはっきり見えますよ。

見上げる

参拝の歩み止めたり冬紅葉

大神神社の続き。
拝殿への階段に大きな紅葉がかかっていた。
周りは大きな杉で鬱そうとしているので、そのコントラストが鮮やかでしばし見とれる。

冬鳥

寒禽のただ群れ寄りぬ大和川

大和川は意外に鳥が少ない。
2キロほど探しても冬鳥の群れが二つか三つ。
いたとしても、声もしなければ動きも少ない。どこか地味なのである。

この時期ならいくつもの種類の冬鳥たちがみられるはずなのだけど。
考えられる理由は、ひとつはやはり寒い、ふたつはだから餌が少ない、であろうか。
いずれにしろ彼らが渡ってくる場としては条件が悪いということだ。

殺風景な川沿いを流しているとき、彼らがいればどれだけ慰められることか。
この点だけは、ちょっと寂しい。

ご神体は三輪山


大神神社二の鳥居

この松はクレーンで吊るらし年用意

今日は大神(おおみわ)神社まで往復45キロ、こうなるとポタリングとはいえないかもしれない。
無事帰宅して、例によってNHKローカルニュースを見ると二の鳥居前の門松の据え付けについて報道していた。
それによると、門松は高さ5メートルだそうである。で、松を立てるのにクレーンを使っていた。

途中多(おおい)神社に立ち寄った。
ここは地鎮祭にお願いした神様だから、お礼をかねて参拝したわけだが、なにしろ神様の名前が長い。

我が家の守り神さま 「おおにますやしりつひこじんじゃ」

冴え渡る

機影かと見紛ふ寒夜の星なりき

関空方面に向かう旅客機についてはすでに書いた。
皆既月食の翌夜は風もなく、月が青々と冴え渡っている。

いつものように盆地の南方向を見ていると、南東の空低くに明滅するものがあったので旅客機だとばかり思ったがちっとも近づいてこない。やっぱり星だ。今夜はやけに空が冴えているようだ。

迎春準備

豪雨禍の人が編みける大注連縄

今年の被災者は東北地方だけではない。
紀伊半島豪雨で未だに住む村に戻れず仮設住宅で暮れを迎える人が多い。

そういうなかで逆境にめげず人のたくましさというのものをしみじみ感じさせてくれるニュースがあった。
大しめ縄:迎春準備 田辺・熊野本宮大社でかけ替え