寛容

短夜の夢は潜在意識とか

明け方思いもよらない夢を見た。

内容はとても恥ずかしくてここには書けない。
昼寝の癖がついたのもあって、最近は眠りが浅い。六時間くらいで目が覚めることが増えてきた。夢はたいていそのころに出るようだ。朝の五時頃と言えば今はもうずいぶん明るくなっていて、そうなると寝てられない人も多かろうと思うが、自分は比較的寛容で(?)その後も蒲団にもぐっていれば復た寝できるのだが、

梅雨兆す雨に両襟かきあはす

長袖シャツでも寒いくらいの日である。

おのずから両袖をおろし襟元の釦もしっかりかけるのだが、それでも何かしていなければ肌寒い。
雨も降ったり止んだりの一日で、梅雨入りも近いことを思う。

水配り

田水みち青鷺の哲学者めく

用水から水が流れ始めた。

下の田からはじめて徐々に上の田まで水が引かれてゆくシステムのようだ。
そのおこぼれをいただくのが素人菜園。これより収穫を迎える秋口まで、バケツさえあれば水は確保できるのが助かる。
水の恵みは稲のみならず、おたまじゃくしも蛙も、そしてそれらを狙う天敵群にもその恩恵にあずかることができる。
里山の生態系の典型がまた見られる季節となった。

盆地の夏

十重二十重網巡らせて苗代田

盆地はようやく稲作りが急となってきた。

代田掻きするトラクター走り、苗代田に青いものが覗いてきた。
郡山では金魚田を取り囲む水田にトラクターがぐるぐる走り回っている。
盆地の夏の景色である。

再確認

職退きてしばりなき身を更衣

初めて扇風機をいれるほどの蒸し暑さには閉口した昨夜。

そこで今日よりはTシャツでよかろうと衣替えしたのはいいが。
めぐみの雨となった朝のうちはよかったものの、午後からは打って変わって冷たい雨と変わり一枚、それも半袖とあってはちと寒い。
齢をとってくると何ごとも早まることもないようであるのを再確認した日となった。

工夫

ロープワーク覚えて吊す胡瓜かな

菜園でも面倒なのがネット栽培。

風や重量に負けないためにはちゃんとしたネットを張らねばならないが、これが結構難儀するのである。支柱やネットなど資材の管理も必要になるし、農家のようにぴんと張るのも難しい。
そこで、今年はネットに頼らず紐に巻き付けながらまっすぐ上に一本伸ばす方法にチャレンジしてみた。これをやるには胡瓜の小蔓をのばさずに親蔓だけで収穫できるような苗を選ばなければならない。いわゆる節成という性質をもった胡瓜である。親蔓の節ごとに実をつけるタイプである。節成でないタイプは親づるにはせいぜい三節にひとつくらいしか花をつけないので、何本かの子蔓を育ててそこで数を得るためにネットは必須になる。
ものになるかどうかやってみなければ分からないが、こうしていろいろ考え、工夫してみるのも家庭菜園の楽しみのひとつである。

快い汗

ステンレス鍬の安物緑さす

本の数メートルの一畝耕しただけで汗が吹き出す。

だがさいわいに風は涼やかである。しばらく当たっていると汗もすうっと引いてゆく。30度近いとはいえ新緑の季節である。
しばらくは心地いい汗にまみれるのいいものだ。