滴れる山の裾練る菩薩かな
昨日14日は當麻寺練供養である。
中将姫が入滅する際25菩薩の御来迎を受けたという故事を再現するお渡り式である。
映像で見るかぎりでは狭いところに大勢の人が集まるので、とても出かける気にもならないが、何せ千年は続く法会であるから気にはしている。
雨が去った今日は、まるで夏と言ってよく、ついこの間まで薄緑から濃緑にかけてのグラデーションに心が奪われていたのが嘘のように、すでに夏の一色に染まっているのに驚いた。
平群谷に迫る両側の山は雨に洗われて、生駒も暗峠も矢田の森も目にも鮮やかな緑である。
まさに山滴るである。