解かれずして古暦とはなりにけり
家にいくつカレンダーがあるだろうか。
その昔は、部屋や廊下などあちこちに掛けてあったものだが、最近では日と曜日の文字が大きく見えるカレンダーしか掛かっていないし、またそれだけでも十分である。
いただくカレンダーも昔に比べればずいぶん減ったが、それでもいくつかはとうとう日の目を見ないで一生を終えるものがある。
絵や写真の美しいもの、有名な人の手跡になるもの、いろいろ名作はあろうが、わが家ではカレンダーは予定を書き込むメモでもあるので、各日に余白がたっぷりあるのがいい。猫の姿態が描かれていればなおいい。