雨兆す庭しろじろと鴨足草
「ゆきのした」と読む。
花が鴨の足を広げた形に似ているからだという。五弁のうちの真ん中が長くのびて、まるで水中で足を伸ばしているかのように見える。
去年通販で買ったそのユキノシタがずいぶんと株を増やして、しかも花をつけはじめたようだ。株が増えるのは、苺のランナーに似て、蔓が縦横に伸びて根を下ろしそこにまた新しい株が生まれる。
今日は株分けして形を整えるとともに、一部を摘んで天麩羅にしてもらった。時期が遅かったせいか、苦くも辛くもなく何の味もしなくてがっかりしたが、固くはなかったことでもあるし、薬草でもあるので旬の物を食することは悪くはないように思える。