ノンアルコール

三寒の夜半の半月そぞろ醉

今日あたりで三寒か。

ということは明日あたりから四温となるか。
夕方見事な半月が中天に昇った。
最近は多くは飲めなくなって、缶麦酒ひとつあけたらそのあとはノンアルコール缶でお茶を濁したりして。
薬喰のほろ酔いの足もとを月が照らしてくれる。

駆除

おずおずと前歯で検し薬喰

寒餅搗きを兼ねた新年会。

見事な鹿肉の差し入れがあって、これが癖もなく意外にうまかったのだ。
肉は赤身がかって、存命なりしは山野を走り回っていた若い肉体をしのばせる。
猪肉や鹿肉などいわゆるジビエ料理が人気だが、今ひとつ好きになれないまま敬遠していた自分がいる。
ただ今日は、せっかく持参してきてくれた好意をおもんぱかって一口前歯で様子を見させたら、これが意外にいけるのであとは奥歯の出番とばかり、相当な量をいただいた。
ところで、奈良公園は柵がないので、保護すべき天然記念物の神鹿と野生の鹿をどう区別するのやら分からないが、最近作物被害がひどいと言うこともあって周辺の野山で駆除されているものがある。
県自体がジビエ料理を推進していることもあって、猪や鹿などちっとも珍しくなくなりつつあるが、そうなると希少性が薄れたジビエ人気というものがやがて褪せていきはしないか。そんなことも頭をかすめるこのごろである。

はやし咲く

天神に南高梅の冬咲ける

大阪天満宮の紅梅のなかには早くもピークを過ぎようとしているものがあった。

枝垂れ梅もすでに開き始めており、春を待たずに梅の季節。冬の梅といえば寒い中にもふるえながら咲かせているものを言うのだが、何しろこの暖かさである。
天神さんの裏門の脇に植栽されている南高梅の献梅も、繁昌亭の賑わいに刺激されるようにして咲き始めている。
寄席の太鼓が「早よ咲け、早よ咲け」とでも囃しているかのように。

ワンデートリップ

山膚の総毛立つ見え春近し

周囲の山がもやもやとしてきた。

まるで枯れ木という枯れ木の枝が総毛立つように、明らかに冬の様相とは異なる動きをみせている。
春の始動が目に見えてはっきりとしてきたということだ。
生駒の山腹に雲が落とす雲の形もくっきりとして、その影もゆったり流れてゆく。日の当たるところと影の部分のコントラストは冬の弱々しいものではない。
車窓から流れる景色を楽しみながら、短いワンデートリップに身を置くことができた。

寒の加工食品

寒餅を搗く音もるる集会所

シニアだけの餅搗き大会に誘われた。

これで地域コミュニティの一員として認められたことになるのかもしれない。
新しい団地だからシニアのいる世帯割合は10%にもおよばず、数少ないシニアも行事などを通じて見知った顔ばかり。
寒がもうすぐ明けるという節分の前の日になるし、なにしろ暖冬だからおかきなど加工食品にしたりして寒餅としての保ちの良さは期待できないかもしれないが、それでも豆を入れたりした寒餅をいただくというのは久しぶりのことなので今から楽しみにしている。

旅愁

新特急デビューは近し日脚伸ぶ
特急の通過待つ駅日脚伸ぶ

句座を終えてホームに待っていたら、クリームイェローの特急が滑り込んできた。

近鉄はこのごろ新車両の導入が目まぐるしく、この春はまた名古屋線に新しい車両がデビューするらしい。
近鉄特急といえばなんといっても賢島行きが行楽列車として人気で、近鉄駅などの観光ポスターを見るたびに旅愁を誘われる。
もう何十年も利用してないので昔のたばこ臭い近鉄特急のイメージばかりが残っているので、新しい車両には一度は乗ってみたい誘惑にかられる。

悪寒

新しき御世にもなじみ寒の雨

フロントウィンドウをたたく雨はいくぶん霙がまじっているような気がする。

ワイパーですぐに拭われて確認はできないのだが、ところどころ雨粒がつぶれた姿は単なる雨のものではない。
朝から雨だったのだが、午前中はあたたかい雨で少々濡れたくらいでは寒さを感じることはなかったが、午後からはまさに「氷雨」となって、高をくくって傘を持たないできた自分を反省する羽目になった。
夕方からは悪寒すら覚える寒い日となった。
お役所に届ける日付もスムーズに令和と書けるようになって来たこのごろである。

サーバーがしょっちゅうダウンを繰り返しているので、急遽サーバー引っ越しをすることにします。
移行期間は1日程度ですが、コメントなど新しいサーバーに反映できないことがありますので、明日以降にお願いいたします。