梅雨入

すべり粉は絶滅危惧種走り梅雨

算盤にふりかけたものだった。

それが梅雨ともいえる時代があった。
算盤はほそぼそと作られてはいるが、IT技術が発達したこの時代にまだ算盤を使うのはよほど限られた人たちだろう。
建て付けが悪い扉なども、湿気で滑りがいっぺんに重くなる。
いま思うといちばん不快だったはずなのが汲み取り式便所だが、当時はみんなそんなものだと思っていたから特別いやな思い出はない。
このトイレに関していえば、洋式、それもウォシュレット付きになってからというものは劇的に改善されたものの代表かもしれない。
今日近畿は梅雨に入った。

素麺so on.

朝食べてすぐ昼が来て冷奴

家にいる癖がつくと一日が早い。

さっき朝を食べたばかりなのにすぐ昼飯とは、さすがに腹が空かない。
メニューを考える家人は大変だと思うが、これが夕飯ともなるともっと食欲が落ちて多くは食べられなくなる。
どうしても、冷たいもの、そう素麺とか冷や奴とか注文したくなる。

紫外線

紫陽花の昼は萎れてゐたりけり
紫陽花の雨をほしげのなよ姿

いい天気が続く。

気温がもう30度を越える日が続くから、まもなく開花しようかという紫陽花の葉が昼の暑さのなかでぐったり萎れている。
庭に下ろしてあるから十分に根を下ろしているわけだけど、あのたくさんの葉から蒸発する水分に根からの吸収が間に合わないのだ。
夕方ともなると葉の骨格がしっかり戻ってくるから心配は要らないのだが、それだけ紫陽花には負担がかかっているということだろう。
その証拠に外に10分でもいようものなら肌がひりついてきて、紫外線の強さを身をもって感じるのだ。
紫外線はもう十分に強い。
日射しになれない今年はとくに用心しなければならないだろう。

漁法

女王魚網に混じれる夜振かな

主に川の漁法で、火や水面を叩いて魚を追い込む。

鮎が主体たる獲物だが、清流の女王といわれる山女などもときにかかるかもしれない。
川漁では他にうなぎ、うぐいなどあるがやはり鮎が別格であろう。
もういまとなってはなかなか見られない漁法である。

お国ぶり

さなぶりの餅に麦入るお国ぶり

ここ大和では早苗饗の風習がまだ残っている。

早苗饗衆が伊勢講の面々であることも多く、闌となってくると伊勢音頭が飛び出していよいよ宴もお開きに近づいてくる。
盆地はかつて麦の産地であったことから、早苗饗餅には麦の粒が混ぜ込んであり、これにきな粉などをまぶして供したという。さすがにこうした風習は廃れてきたようだが、これを懐かしんでこの時期だけ和菓子として売られてもいる。

遅れ

いまさらのマスク届きて街薄暑

ようやく例のマスクが届いた。

いかにもペラペラの代物で、これに税金何百億円も投じられたと思うと怒りさえこみあげてくる。
電通、パソナのからんだ幽霊同然の団体に巨額の利権が転ぶ。
もうこんな政権終わりにしなければ世界にますます遅れをとってゆく。

二度洗い

刈り上げてもらひし髪をまた洗ふ

久しぶりの床屋さん。

自粛解除してしばらくたつのでもういいかと思ったらさに非ず。
朝早く行ったのにもう並んで待つほどの客の出足に溜息をつきながら順番待ちに加わった。
誰に会うわけでもないし、家人に頼んでも切ってくれないまま髪ももうずいぶん伸びて、思い切り夏用に刈り上げだ。
当分順番待ちをしなくても済むためにも短くして正解である。すっきりとした。
シャンプーはいつもしてもらうのだが、風呂に入れば最初に頭を洗うのがルーチンなので面倒だとはちっとも思わないので自然に二度目の髪洗いとなる。
キューティクルというやつは洗うと傷んで修復に一日かかると言うから、髪にはよくないのだろうが床屋で降りかけられたトニックの臭いも落ちてすっきりするのだ。