仏塚早乙女花を供花かな
別名、というより本名「ヘクソカズラ」。
あまりに可哀相な名前だから正反対の別名をもらったのだろうけど、他にも「ヤイトバナ」という名ももつ。
実を干したものは匂いも全くなく薬草として珍重されるそうだ。
仏塚とは畑の隣にある古墳の名前だが、作業小屋の壁に白くて小さな花がびっしり咲いている。
今日はカメラを持たないで出かけたので絵はないが、日をあらためて掲載するとしよう。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
仏塚早乙女花を供花かな
別名、というより本名「ヘクソカズラ」。
あまりに可哀相な名前だから正反対の別名をもらったのだろうけど、他にも「ヤイトバナ」という名ももつ。
実を干したものは匂いも全くなく薬草として珍重されるそうだ。
仏塚とは畑の隣にある古墳の名前だが、作業小屋の壁に白くて小さな花がびっしり咲いている。
今日はカメラを持たないで出かけたので絵はないが、日をあらためて掲載するとしよう。
耳遠き人に届かぬ秋の雷
夕立なんだろうけど、先日のに比べると今日の雷は少しおとなしかった。
雨が止んでも涼しくはならない。かえって生暖かい空気に替わったようだ。
ということは冷たい空気が北へ追い払われて今夜はまた熱帯夜か。
耳が遠い、というより全く聞こえてない人は、外の異変にも気づかない。
こほろぎの宿とも思ふ湯浴みかな
静かに浴槽に身を漬していると、まるで極上の露天風呂に入っているような気分である。
それも「こほろぎの宿」として名を知られる秘湯のような。
日が落ちて(そういえば日暮れが随分早まってきたような)その日のやるべき事も終えて、汗を洗い流す時間というのはプラチナタイムだと思われる。
尽き果てて子らの虜や秋の蝉
最近の研究では蝉の命は1週間よりもっと長くて3週間ほどあるそうである。
また。土の中にいる年数も7年とか言われていたが実際は1年で羽化する例も報告されているらしい。
となると、儚いものの例えに上げられていた「蝉」というものの実体が実は間違っていたと言うことになる。
だがやはりここは、「滅びの美学」に弱い日本人にとっては蝉は「儚い」ものであり続けてほしいものなのである。
「空蝉」という言葉がもつ響きにいささかも曇りがあってはならないのである。
帰省子を送りし夜のしじまかな
娘が発とうという時分になって申し合わせたように大変な嵐が吹き荒れた。
雷と豪雨の中なんとか駅まで送り届けたものの、果たして電車は無事に新大阪までたどり着けるだろうか。
そんな心配をしていたら案の定、電車が止まって予定していた列車の時刻には間に合わないと言う。
Uターンピークの日だから替わりの指定席がとれるかどうかヤキモキしていたが、なんとか振り替え輸送で新大阪までたどり着いて予約ができたという連絡があって肩をなでおろしたのだった。
北の冷気が降りてきたせいか、この時間はもう涼しい風が窓から入ってくるし、虫の澄んだ声も聞こえてくる。
秋あかね御在所岳を発ったやら
今日仙台で初秋茜が見られたという。
三重に入って間もなく四日市あたりを走らせているとカーラヂオから秋便りが流れた。
そういえば、中部地方の赤とんぼの発進地は御在所岳だそうである。御在所SAで小休止しながらそんなことを思い出した。
夏に高い山から降り始めて秋口には里に姿を現すという。
奈良では多武峰あたりも赤とんぼの発進地であるというような話を聞いたような、聞かないような、記憶は定かでないが。
来てみれば あづまの秋の 暑きかな
今日は関東地方最高気温が37度を超えたらしい。
関西も暑いが、もしかしていつまでもだらだらと厚いのは関東のほうかもしれないね。
関東での仕事も予定より早めに終了したので、明日は夕方まで空き時間。
かつてのマイフィールドを徘徊して巣立ったばかりのカワセミ幼鳥たちでも楽しもうかしら。