木漏れさす秋日の像の風化せる
石仏の径に木漏れる秋日かな
露けしや閼伽井の小屋のかたぶきて
今日、明日と台風の影響で雨だというので、昨日奈良市白毫寺に行ってきた。
志貴皇子の別邸跡を寺としたと伝えられているが、はっきりとした確証は得られていない。
ただ、ここも鎌倉時代に叡尊が再建した真言律宗の寺の一つで、本尊の阿弥陀如来坐像をはじめ多くの重文の仏像があるほか、境内には多くの石仏が点在し、本堂奥の「石仏の路」といわれる径には癒やされる思いだ。
春日山の南、高円山の麓の小高いところにあり、西側によく開けているので奈良盆地が一望できる景勝地である。大社から新薬師寺、そして白毫寺へと続く道は山辺の道にもなっていて人気コースである。
花の寺としても知られ、関西花の寺二十五ヵ所の第十八番として春には天然記念物の「五色椿」と秋の萩が有名だ。
お寺自身のホームページはないようなので関西花の寺のサイトを紹介しておこう。詳しくは、WIKIのページのほうがよさそうであるが。