台風接近か

秋簾窓たたきおり南風

台風の余波だろうか。今日は南寄りの湿った風が強い。

簾を外すにはまだ少し早いのだが、しばらく様子見としよう。

柳腰

玄関の通路ふさげり萩の白

玄関脇に植えた白萩がようやく咲き始めました。咲き始めの萩のしなやかさは何とも好ましいものです。

萩の株立ちというのはある程度はすっと伸びてくれるのですが、1メートルもゆかぬ間に大きく横に広がってしまいます。まるで柳腰のたといの通り優雅でいいのですが、紐でしばるなりしないと場所を独り占めしそうです。雨など降ろうものならさらに重たげに頭を垂れてしまいます。

袖濡らす萩括っても括っても  鎌倉園月

歳時記より拾ってきました。

フルーツの季節

名産地地産地消の葡萄かな

隣の斑鳩町もそうだが、我が町三郷町も葡萄の産地である。

どちらかというと斑鳩町のは大規模ではないし、梨と併行生産しているケースが多く、古くからやっていることもあって固定ファンがついていて自宅の軒先などに並べてあるのを買い求めに来る光景をよく見る。
なかには、まったく流通にのせないで自己ルートですべてさばいてしまう農家もあって、こういうところと仲良くすると収穫予想やら出来映えなどの生の話が聞けて余計身近に感じるものだ。
とりわけ葡萄大好き人間の私としては、新しい品種の話などが出ようものなら身を乗り出して聞いてしまうのだ。

まだまだ緑陰を

糸瓜棚しばし作業の手を休む

随分涼しくなってきましたが、昼間の暑さはまだまだ続きますね。

菜園の入り口に夏の盛りに蒔いた糸瓜が棚を作れるほど成長してきました。
ちょうど良いくらいの緑陰ですが、30センチ近い糸瓜が何本もぶら下がっているのでちょっと腰をかがめねばなりません。

持家政策のゆきづまり

古家を今に飲まんと葛の花

散歩していると無住と思われる古家が散見される。

なかには葛の蔓が生い茂って屋根まで覆い尽くそうとしていることがある。このまま放置だとあと数年で家全体が飲み込まれ埋没してしまうだろう。

ニュースによると各地で持ち主不明の家が増えており、今にも崩れそうな家の増殖は近隣の安全を脅かしかねない深刻な問題になっているらしい。高度成長時代から今日まで政治や企業が一緒になって持家政策を推進してきたが、少子化、人口現象が加速度的に進むおりすでに数よりは質の時代に入っていることは間違いない。

追)急遽上京することになり、予約原稿です。

地政の要

天覧の相撲の先祖や歌まつり

秋場所開催中ですが、桜井市は相撲の発祥地とも言われています。

垂仁天皇の時代、出雲から呼ばれた野見宿禰(のみのすくね)と地元の当麻蹶速(たいまのけはや)が天皇の前で戦い宿禰が勝ったとされる話で、これが天覧相撲のはじめだとか。
桜井市の駅前には、「仏教口伝の地」とともに「相撲発祥の地」と大書された看板が目を引きます。
このほかにも市町村合併により桜井市は遺跡の多さを誇っていますが、立地的にも東・伊勢への入り口を背に東西南北交流の要にあり古くから栄えてきたことは容易に想像できるものがあります。

観音堂

鶏頭や海石榴市観音色を添へ

「海石榴市」の名を唯一今に残すのが「海石榴市観音」です。

金屋集落の奥まったところにありました。
観音堂の周りは今鶏頭が盛りです。
「椿」の花をシンボルにしていた市ということから「海石榴市」と呼ばれるそうですが、春は椿、秋は鶏頭が色を添えるのですね。