皓々と

あけましておめでとうございます。
今年も奈良から毎日発信してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

ありがたの峰の峨々たり初明り

東雲がやがて力強い初日に。

思わず両手をあわせて拝む。
初日は素晴らしかったのだが、大峯の山稜は雲に隠れてうかがえない。よく晴れれば、曙光が先端を瞬間に金色に染めて神々しいほどにかがようのだが。

ゆうべ除夜の鐘を聞こうと外に出たら、中天にすばらしく白く輝く月がかかっていた。2日は2018年最初のスーパームーンだとかで、最小の満月に比較して直径が19%も大きく、明るさは30%も明るいとか。「皓々」という言葉がぴったりだ。
力強い初日に先行しての真っ白な月。
今年は天も味方してくれるかな?

尊い行為

ご神水賜り登拝の明けの春
三輪山に登拝の鈴の響き冴ゆ

やはり正月だろうか、多くの人が三輪山を上ってゆく。

ここはご神水の湧く狭井神社で、御朱印所で襷、鈴を受け取り登拝するが、なかには白装束に身を固めた篤い信者もみられる。神社横の登拝口からいきなりの急斜面で、鈴の音がみるみる上の方へは遠ざかるいっぽうで、下山の鈴の音がぐんぐん近づいてくる。
登拝経験のある人に聞けば、途中そうとうの急登もあるようだが、登拝客は取り立ててそれを苦にもしてない風であるのは、参拝という尊い行為にあってはそれすらもありがたいことだとされているのかもしれない。
下山者の靴は、昨日の雨で登拝の道はぬかるみもあるようで泥まみれであるが、顔はうらはらに晴れ晴れとしているようである。

初湿り

御降や天気予報の外れ初

雑煮にもあきて昼は近くの廻る寿司へ。

店を出たらにわか雨、時雨のようだ。例によって葛城に日矢がかかり、まるで一言さんの御降臨でもあるかのようだ。
反して、生駒の枯れた山肌には明るい日差しがあって好対照。

2DKの浴室で

まず嬰を先にあげたる初湯かな

若い父、あるいは母かもしれない。

指を固く握りしめた赤子も、やがて大きな欠伸もしてご機嫌のようす。
一方が赤子を風呂にいれ、他方がそれをバスタオルで受け取る役割。

まずは、平和な年明けである。

一日の一番美しい瞬間

元朝の曙光とあらば二礼して

今時分の曙光は高見山のシルエットをくっきり映し出して本当に美しい。

上空に絹雲がかかり、その底が金色にまぶしく輝いてくると、神々しいとまで思える朝もある。
そんなときは、まだ日が昇らぬうちから、やがて登ってくる日の神さまに向けて両手を合わしている。
遠く南嶺の吉野、大峯の稜線はまだ暗いが、それでも黒々とした山塊ははっきりと認められる。
あと数分ほどでそれらの峰にも赤い光がさす美しい瞬間があるのを知っているが、階下の猫たちが気配を察して騒がしいのでゆっくり眺めているゆとりはない。

去年今年猫の親子と起居ともに

明けましておめでとうございます。
皆さまにトリまして今年もよい年でありますように。

出足まずまず

故郷の土産持ちより初句会

新年のまほろば句会には参加できなかったので、今日が初句会。

メンバーの皆さんに会うのは一ト月振りなので、遅ればせながら新年のご挨拶。
今年また新参の参加もあって会はまず盛況である。

休憩には各地のお菓子をいただきながら、それぞれの土産話に座が和む。
まずは、穏やかなスタートである。

春の七草

七種のセット積み上げ一等席

今日は七日、七種粥の日だ。

「七草」は秋の季語。だから、「春の七草」とも言う。

明日の朝食のトマトがないので夕方のスーパーに行ってみると、店頭には売れ残りの七種パックが山積みだった。
松の内の夕暮れに、スーパーに来る人なんてそんなに増えないだろうから、おそらくあのままでは売れ残るに違いない。
ここは比較的高齢の客が多いので、ある程度は売れると踏んだのだろうか。

うちは、勿論、昨日のカレーの残りであるし。