晩春の平群谷

農帽の婆紫雲英田に何しやる

平群谷はいよいよ春闌けて、暮の春の趣を濃くしている。

放棄田も目立つが、なかには一面紫雲英の絨毯を敷いたような田もあって、車からも目が奪われそうになる。
つと目にとめたシーンに、紫雲英の田にうずくまっている農婦があった。
子供は一人として見なかったが、農婆は紫雲英を摘んで花輪にするわけでもないだろうし、いったい何をしていたのだろうか、答が得られないまま今も気になって仕方がない。

痕跡隠し

台湾より加油いただく暮の春

BS1とEテレは最近面白い。

今日の夕方、BS1で台湾よりのReal Voice of taiwanという番組を見た。
台北のベッドタウンらしいが人が大勢通りを歩いていて、街なかにおいたマイクに「最近困ること」を勝手にしゃべってゆく番組だった。「駅ピアノ」とか「空港ピアノ」という番組も面白いが、これはさしずめ「街マイク」という感じだろうか。
日本にもかつてあった「街頭録音」のようにアナウンサーが声を拾うのではなく、マイクを見つけた通行人がぶらりマイクに向かって不満をぶつけてゆく。
学生が大学制度の問題を語り、マイホーム志向が強い台湾人からすると住宅価格が高騰して買えないこと、商人が家賃が高いとこぼす。親子が日本のディズニーランドへ行きたいがコロナ禍で我慢している、日本も早くコロナが収まるといいね。
内容からするとコビッド19を克服して街遊びを楽しんでいる今の台湾の様子だということに彼我の差を感じて驚いてしまう。
韓国もコロナ危機を脱したというし、収束の見通しがますます遠いこの国のリーダーたちの無能に加えて、ようやく明かしたマスク取り扱い商社が不正痕跡そのものを示すペーパーカンパニーだとか、未だにオンライン授業の手がかりすらつかめない教育の現状といい、政治以外にももろもろのシステムが完全に機能不全に陥っていることを晒してるわけで、つくづくこの国は失われた20年間以降も後退に次ぐ後退の一途をたどってきて、なにもかも三流国に陥ってしまっているのだ。

街の年齢

花水木新興街の熟れてきて

花水木がまぶしい。

大きく育った街路樹であればあるほど、街の成熟がすすみご多分にもれず高齢化が進んでいるようだ。
街路樹に用いられる樹木としては新しいほうで、花の姿もさることながら樹形も均整がとれているので近年人気となって新興地などでは珍しくなくなった。だから、花水木の成熟度をみればその住宅地の歴史も分かるということだ。

ぱっと炎上

再放送ばかり流れて花は葉に

そろそろ檜花粉も終盤。

本来ならマスクも不要になるころだが、今年ばかりはそうはいかない。
もともと花粉用に買っておいたマスクがこれほど貴重になるとは思いもしなかった春である。
在庫も尽きてきそうだけど簡単には手に入らないらしい。
アベノマスクなど論外で、誰がぱっと消えますよと言ったかしらないが、それこそ「冗談はよしこさん」にしてほしい。まったく困ったことだ。

散歩コースも

耕人のなすべきなして春ゆける

久しぶりに用があるので平群谷を訪れた。

山の桜は葉になり、入れ替わるように藤がうっすら紫を帯びてきたようである。
平群川には大きな鯉幟が強い風に負けず悠揚と泳いでいる。
世の中新コロナウィルスで騒々しいなかでも、気のせいか年々その数を増しているような気がする。
当県でも緊急事態宣言でようやく重い腰を上げ営業自粛を公表したようである。
そのあおりで、散歩コースの県営公園の駐車場が明日から閉鎖だというニュース。ここは行楽地の少ない当県にあって入場料も駐車料も無料とあって、この時期家族連れで大変好評なのだが、いよいよコロナの余波はここまでおよんだかという感を強くする。

タイミング

リフォームの足場解く音風光る

こんな時期にリフォームに取りかかる家がある。

長期的な見通しにたって計画的に進めてきたのだろうが、それにしてもタイミングが悪い。資材などちゃんと調達できて順調にゆくのやらどうなのか。
ただ、足場を組んだはいいが実際に着手されはしないで、防護幕だけが風にばたついている。
新装なって、青空のもと足場を外す日はいつになるのだろうか。

当局

疫病の春の暮れゆく家居かな

コロナに明け暮れる日々。

NHKの情報は全く信用に値しないので、海外のマスコミなどの論調や、SNSなどで腹にすとんと落ちる専門家の発信などを総合すると、ますますこの緊急事態が解除される日が遠くなるような気がする。
とくに東京では基幹病院が次々に突破されて、コビット19だけではなく、医療崩壊によって持病の悪化や予期しない突発の病が起きたら命に直結する恐怖が現実に身近に迫っていると思わなければならない。
東アジア諸国でピークアウトを迎えつつあるなか、この国には自分は大丈夫という人が一定程度いて盛り場や観光地などをうろつくという点では、諸外国のなかでは日米が際だっている。ともに命より経済が大事というリーダーがいる国なのだ。
この三ヶ月当局が何をやってきたのかをしっかり頭に刻んでおかねばならない。