見守り隊

見守りに立つ影絶えて夏休み

家の前の通りは小学生の集団通学路となっている。

近くの交差点、歩道にいつも立って見守っているボランティアさんは子供たちとも大の仲良し。
風の時も雨の時もいつも決まった時間に立っている姿が今日から見なくなった。
これからひと月ちょっと、十分休みをとってください。

遠い道のり

つぶやきの一とせ過ぎて盛夏かな

今日でブログ開始2年目に入った。

開始早々の句などとうてい読み返してみる気がしないほど下手だと思う。
では、1年を経た今はどうか。
やっぱり変わり映えしない句ばっかり詠んでいる。
相変わらず苦しんでいる毎日だが一つだけ変わったことがある。
それは、以前より早く詠めるようになったことだ。
ブログを書く時間はたいてい夜なのだが、最初は夕方頃から何を詠もうかばかりが頭にあって机にかじりついていたのが、今では夜10時を過ぎても平然としていられる。
この差は大きい。夜の時間にゆとりが生まれたということだ。

ゆとりがあるのなら句のレベルを上げろと言う声が聞こえてきそうだが、やはり5,000句を詠まないと初心者の域を脱することができないのだ。未だ365句。道のりは遠い。

国見

合歓の花今を盛りの峠越ゆ

今の時期名阪国道の山地部分は合歓の花が盛りである。

とくに奈良県側には多くて、陽が高い時分だと梅雨明けの今ことのほか花が輝いて見える。
窓の外に飛び去る景色を楽しんでいるとやがて峠にさしかかり、眼下に大和盆地、遠くに生駒や二上山などが見える急坂の下りが始まる。今風の国見気分ではある。

看取る覚悟

日盛りや介護認定申請日

真新しい庁舎が旧市街から離れて山の中に忽然とそびえていた。

午後1時を過ぎても職員がまばら、訪れる市民もまたまばら。
疲弊してゆく地方の象徴のような気がした。

親の要介護度認定申請をしてきた。今後緩和治療が主となる見込みで、なるべく在宅看護で最期をみとろうと考えている。そのためには早めに申請しておいた方がよいとケースワーカーの方からアドバイスがあったからだった。

眩惑

体感は一日早く梅雨明けし

当地は実質的には昨日明けている。

これで去年より1週間ほど遅いそうだ。
今日17日でも十分早くって、あの暑い夏の日が今年は長いということか。

室内でも33度。外の直射日光にあたったらクラクラするほどだ。

梅雨明け同然

一日の汗かききって夕の風

今日は朝から30度超え。

上を見ると青い空に白い入道雲。まるで梅雨が明けたような眩しさだ。
庭に水遣りしただけで、もう玉の汗が吹き出してくる。
仕事は午前中は何とか進んだが午後はもうギブアップ。
ひたすら涼しいところを求めてうろうろ。
冷たい茶を何杯飲んだろうか。

ようやく陽が沈んで、外の風もやさしくなった。

耳遠く

筆談に頼るほかなし雪の下

「雪の下」はちょっと時期を外れたかもしれない。

どちらかと言えば花の時期は梅雨の初め頃になるからだ。
ただ、梅雨と言えば紫陽花というのが相場だが、この雪の下が樹の陰などにひっそりと咲いているのはなかなか捨てがたい風情がある。
また、あの天麩羅にしてもうまい葉の深緑の色と縞模様の取り合わせが生き生きと映えるのもこの季節だ。

母親と意思疎通をはかる手段が筆談だけになってしまった今、ふだん見過ごすような雪の下の存在に気がつかされる。