甘い夢

今日よりは菜園オーナー夏に入る

猫の額ほどの菜園を年間契約で借りた。

法隆寺の裏手にある里山地区の元田んぼを畑に転用したもので、道具から藁や支柱などの機材、堆肥まで現地で用意してくれるので、身体一つ現地へ持っていけばいいという実に気軽な方式が気に入ったのである。
これなら、長靴などを現地に置いておけば、自転車でも通えるので適度な運動にもなりそうだ。

欲張って数(品種)多く作ると忙しくなるので数を抑える、植えたらあとはほとんど手がかからないものにする、自分が食べたいもの、を原則に西瓜、まくわ、トウモロコシだけの畝立てとした。

これからますます暑くなる時期、果たしてうまく収穫までたどりつけるやら。

陽と陰

雨雫のせた牡丹の重げなり

相変わらず天気がぱっとしません。

牡丹で有名な長谷寺へ、朝の早めに行ったのが大正解でした。
参道がせまく混雑するので交通規制が敷かれるのですが、その直前に滑り込みセーフで無事門前近くの駐車場に止めることができました。

登廊の両端は見事な牡丹園です。

また399の石段を登って本堂にあがりました。礼拝堂回廊から五重塔が見えます。

新緑が雨の中でしっとりしています。

この時期牡丹だけが有名ですが、これも忘れてはいけません。石楠花が斜面の木陰でひっそり咲いていました。近くに室生寺があるので遠慮して宣伝しないのでしょうが、なかなかどうして控えめながら山の一部となっています。
牡丹を陽とすれば、さしずめこの石楠花は陰といっていいでしょう。
表紙はその石楠花です。

夏休み最後の休日

打ち揃い手巻きの寿司や夏終わる

今日は長女夫婦とショッピングを楽しんだあと久しぶりの食卓を囲んだ。
手巻き寿司で賑やかな団欒。
夏休みもいよいよ終わりに近づいた。

秋に充実するには

四季咲きのバラも小振りの小庭かな

八月の バラや小振りの 花装ひ

四季咲きのバラというのは、剪定を怠らなければ初夏の頃から夏、秋へと次々に花を咲かせるが夏季はどうしても花振りが小さくなってしまうし、花期も短くなってしまう。
ところが、この小振りのバラが咲いたら思い切って切り戻して枝の充実を回復すれば秋にはまた立派な花が咲いてくれる。
ちょうど今頃が切り戻しのタイミングになるが、何しろこの暑さだから肥料はまだしばらくの辛抱だ。

旧習

連なりて蛇行の尾灯や帰省かな

帰省Uターンのピークと報道されていた日を過ぎたので昨日遠出をしてみたが、案に反して帰りは高速道路もサービスエリアも子供たちを連れたUターン族で満ちておりひどい渋滞であった。
高速道路、とくに静岡県あたりを走ると特にそうなのだが、平坦な上に直線にならないように設計されているので遠くまで先行車の列がよく見えることがある。
夜などは暗い背景に赤い尾灯が連なってうねうねと蛇行する幻想的ともいえる状景に出くわすと、お盆には帰省するものだという日本の旧習もまたいいものだと思う。たとえ混雑や交通渋滞という困難があったとしても。

涼の恩恵

緑陰や近しき人ら長談義

緑道や 木立の人の みな涼し

あまりに暑いので盛りを過ぎてから、近場のポタリングで今日の日課をこなすことにした。
いつもの川沿いの道は近年桜の名所となり花の季節は大賑わいだが、季節をはずすと散歩やジョギングの人がメイン。それでもこの酷暑では朝夕以外は人もまばらになる。
この自転車歩行者専用道でふだんよく顔を合わせる人ともしばらく疎遠になる期間だ。
しかし、たまに出くわすと挨拶から始まって近況報告やら雑談やらで時間があっという間に過ぎてゆく。水際であること、木陰であることで周りに比べて温度は幾分低いのも好都合なのである。

この暑さいつまで

熱帯夜眠れぬままの朝湯かな

それにしてもこの暑さはどうだ。
昼間は涼しいところでじっと首をすくめていればやり過ごすこともできるが、夜がいけない。
エアコンは好きでないので扇風機を夜通し回しっぱなしとなるが、ここ数日は夜になると風がぱたっと止んでしまうので単に部屋の熱い空気をかき回してるだけだ。
こんな夜はいつまで続くのだろう。