だめもとで

どうせなら丹波黒豆植えてやろ

植えるなら豆は丹波にしかめやも

丹波の黒豆、こいつの枝豆を食いたくて5本ほど庭に植えてみた。

数年前に親戚が送ってくれた手作りの黒豆の枝豆が忘れられず、スーパーで買ってきた料理用丹波黒豆から苗をつくってみた。
ところがよくよく調べてみると、本場丹波の黒豆はあまり早い時期に播種すると図体ばかりが大きくなって肝心の実が入らないのだという。そこで、インターネットで「播種用の丹波黒大粒大豆」を購入。あとは夏至の頃播くのを待つだけ。マイファームには畦一本、枝豆用にとっておいてあるのだ。

庭に植えたのはダメでもともと、うまくいけば儲けものというわけだけど。

さえぎるものなし

この道をたどれば三輪へ麦の秋

先月の同級生句会兼題「道」で首席をいただいた句です。

周辺の山と重なってはっきりとは見えませんが、写真中央に三輪山がみえます。
ショットは磯城郡田原本町、飛鳥川中流域でようやく麦畑を見つけることができました。
というのは、自宅近辺、斑鳩地区などどこを見渡しても麦畑がなく、寂しく思っていたところにこの光景を発見したので思わず万歳して写真に納めたものです。

三輪山のあたりは視界をさえぎる大きな建物もなく、このように遠くからでも山の姿が確認できます。
三輪山のちょうど真西からみた写真ですが、すぐ右手(南)にはかの昔歌垣が行われた海石榴市(つばいち)(桜井市)があり、三輪山からすぐ左手(北)には卑弥呼の墓ではないかと言われる箸墓古墳(桜井市纒向遺跡群)がある山の辺の道が北に向かって伸びています。

都会に出ること

栗の花遠目に今日の都心かな

突然お声がかかって、久方ぶりの都会・堂島です。

同級生I君、K君の両人に歓迎会を開いてもらいました。
両君ともなんちゃって句会関西支部の同志で、K君の先月の祝勝会を兼ねています。

とりあへず 何はともあれ ビールかな

昨日は海の波でしたが、今日は人の波。
久しぶりの都心はさすがに疲れて、酔いも早いようです。
行きは大きな栗の木の花をしばしみとれながら駅に向かう元気があったのに、帰りはひたすら重い足を引きずるようにして最後の坂道を上るのでした。

青柳のぬた

山村の畠託され新茶かな

今は大潮の時期で、津の海岸まで汐干狩りに行った。

同級生E君のおさそいで、W君も加わり2時間ほどたっぷり波打ち際でバカ貝と地元で通称ドンビと称するしおふき貝をバケツ一杯ほどの収穫。
ほかに馬刀貝10本ほど、赤貝1個。

別れ際にW君から美杉町の畠で育てた新茶を手みやげにいただく。
奥さんの実家の畠をひきついで3年、ようやく計画的に茶の栽培ができるようになったと言う。
帰宅後さっそく封を切りその香りを楽しんだあと、丁寧に淹れて一服したことは言うまでもない。

足裏でさぐる感覚汐干かな

さてかつては見向きもしなかったドンビだが、その料理法とは。
E君の家で昼食をごちそうになったあと、貝処理の実践手ほどきを受ける。
貝の砂抜き方法 – 津市観光協会

馬刀貝はバター炒め、バカ貝の一部はぬたでいただき残りは佃煮。ドンビは全部佃煮。
寿司屋では青柳というネタはめったに食わないのだが、ぬたの青柳は弾力性がある歯ごたえですこぶる美味だった。

衝動買い

夢殿に似せたショップの西瓜苗

法隆寺の裏手、マイファームへの通い道にある無人の直売所。
無人とはいえハイテクで、店内に入るとスィッチが入る手作り(と思われる)監視システムが作動する。

全品100円の札がついている。
紅タマネギ、キャベツ、胡瓜。。。

どれもリュックに重いので、一番軽くて安い西瓜苗を持ち帰ることにした。
さて、庭で西瓜作りってどうやればいいのかなあ。

飛鳥川の宝石

足下を翡翠色がくぐりゆく

石舞台から飛鳥川にかかる玉藻橋を渡りしばらく行くと飛鳥稲渕宮跡に至る。

その近辺だったと記憶しているが、小さな橋に立っているとき股下をくぐるようにして翡翠が飛来し、瞬く間に飛鳥川本流に左折して視界の隅から消えていった。
翡翠(かわせみ)は「ひすい」とも読むが、元来「翡」はカワセミの雄、「翠」は同雌を表す文字で、ヒスイはカワセミの背の色に見立てて名付けられたもの。

夕方だったので背景は暗いが翡翠色はこんな感じ。(都下鶴見川支流で)

田植え始まる

一反を植える程度の苗代かな

大和盆地の田にもようやく田水が張られてきた。

田水を張ったと思ったらすぐに田植えも始まりだした。関東で見慣れた光景に比べ何か慌ただしい感じだ。
しばらく前から、ところどころで苗代を覆っていた遮光ネットも外され、青々とした苗が出番を待つのを見るようになった。
目にする苗代というのは一反程度植えたらお終いというくらいの広さでしかないものが多いが、自家消費分くらいの田んぼ用なんだろう。それでも機械でちゃっちゃとやっつけちゃう時代なので、家族総出の田植えというのはもう随分と見てないような気がする。