内なる充実

ヒヤシンス目出し帽ごと防御かな

芽を出したはいいが、寒さ続きで首をすくめているようだ。

去年暮れに植えた球根が地面から顔を出したのが1月末頃。
以来、毎日少しずつは伸びてきたのであるが、ずっと背を低くしたまま花芽だけの充実を図っているようである。
奈良ではお水取りが終わらないと春が来ないというから、しばらくこのままの状態が続くのかもしれない。

待つ

三寒に四温待ちをる古木かな

桜という木は一度寒さを経験しないと花を咲かせないという。

今年は本格的な冬だったのできっと立派な花を見せてくれるに違いないと思う。
木を見ると蕾はまだ小さなままだが、これもやがて徐々にふくらみ始める。
それが何時頃になるのかを頭に浮かべるだけで、あるいはそれを発見したときの情景を思い浮かべるだけで心が騒いでしまう。

待ちわびるのは当然自分自身なのである。

首筋

髪刈る日黄色き蘭のほころびぬ

この時期の髪切りは四温の日に限る。

うっかり寒い日に髪切りしようものなら、店を出たとたんゾクっとくるもんだ。
この日、室内の温室をのぞいたら黄色の小さなランが顔をみせている。
午前中に駅前の床屋さんでさっぱりしてきた。

要完全防備

もっともっとと囃す司会や砂かけ祭

毎年2月11日は廣瀬大社の砂かけ祭り。

大和の奇祭というので見に行ってきた。
砂かけ祭というのは農耕作業が順調に進み、稲が無事に育つよう五穀豊穣を祈願する御田植(おんだ)祭りのクライマックスシーンで、田人と呼ばれるお百姓役と参拝者が砂を掛け合うことからきている。砂は雨になぞらえられており、掛け合いが盛んであるほど雨が多く降ると言われている。

砂かけ祭 雨も降らぬに 雨具かな


拡大して見ると迫力ありますよ。
田人にも容赦なく砂の雨が降りかかる。

写真で分かるように始まったかと思うと猛烈な砂の掛け合いだ。雨具、帽子などで身を守らないと大変で、カメラ保護用ラップの用意を忘れた小子は早々に引き上げる羽目になった。


ゴーグル、レインウェア姿が可愛い。

遠大な計画

あと一枚薄着したくも春寒し

風はなさそうだけど空気が冷たいので自転車に乗る気がしなかった。

ほんとは往復60キロ、奈良市内に行きたかったんだけど。
結局クルマで出かけることになり、そのまま帰るのももったいない(?)ので国道24号線を北へ。
木津川を越え京都府に入ると国道は木津川沿いに京都方面に続く。

実は、この木津川に沿って「京都八幡木津自転車道」というサイクルロード(CR)があるのをご存じだろうか。
24号線と木津川がクロスする地点から京都の嵐山(渡月橋)まで約45キロあるそうだ。
木津川を下り淀川に三川が合流するあたり、その宇治川を越えると今度は桂川を上るというリバーサイドロードが大好きというサイクリストには涎がでそうなCR。
NHKで火野正平が視聴者のリクエストに応えて全国を自転車行脚する番組をやっているが、その初回がこのコースを走っていたのが印象深い。
奈良に来たなら必ず行ってやろうと思っていたので、今日は下見も兼ねたわけだ。CRだけで往復90キロ。もし自宅から直行となると延べ150キロ以上になるので、かなりハードではあるがチャレンジし甲斐はある。

と、まあ大きなことを言ってるが、少々の寒さで腰が引けてるようでは当分実現する見込みはないとは言えるが。
まづは自宅から木津までの部分はJRを利用するという案がいいだろうな。

生駒の雪舞い

温度計の零下示す日春浅し

まだまだ零下の日が続く。

所用で生駒市を通って奈良市へ行ったが、途中生駒山全体を覆うような時雨があり雪がひとしきり舞うのだった。
このあたりは過去4,5度ほどクルマで通りかかったが、そのうち3、4度は雪が舞ったような気がする。
まだ経験値は少ないが、生駒市から奈良市北部丘陵地にかけて雪がちらつくことが多いようだ。
考えるに生駒山あたりは雪雲の通り道で、その北端の裾あたりから鞴のような形で奈良市北部に冷たい空気が流れ込んでいるのではないかと思われる。

この生駒一帯に雪が舞っているとき、住まいのある生駒郡南部の上空をみてもまったく雪雲はなかった。むしろ明るいくらい青く見えていた。