旱とて迷い出にける鼬鼠かな
朝、畑に入ると慌てたように逃げ去る小動物を見た。
どうやら鼬鼠のようだ。菜園仲間によると野ウサギなどもやって来るという話なので、べつに鼬鼠が居たって全然おかしくない。ただ、本来は夜行性であるのに陽がのぼってからも畑にいたということは、日照り続きで田の水も少なかったりして好物の蛙などが少なく行動範囲を広げているのかもしれない。
あるいは、土中に連絡路などを掘って隠れているのが、この暑さでトンネル内の温度が上がり、むしろ地上のほうが涼しくて快適だったのかもしれないが。
ところで、鼬鼠は冬の季語である。おそらく、あの毛皮ゆえのことだろうと思うのだが。



