秋冷や眉月よぎる最終便
朝夕はめっきり涼しくなった。
今朝などは20度も切っていつもの薄い夏掛けでは寒いくらいだった。
ただ日中は30度近くまで気温が上がるので、着るものにだって苦労する。
25度までは半袖でいけるそうだが、それ以下だと長袖というのが通説で。朝は長袖、昼は半袖といそがしい。
猫族も同様で昨日までは好きなところで寝ていた奴が、昨夜は体に密着して添い寝する形になり、これから向こう半年猫に半分蒲団を取られることになる。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
秋冷や眉月よぎる最終便
朝夕はめっきり涼しくなった。
今朝などは20度も切っていつもの薄い夏掛けでは寒いくらいだった。
ただ日中は30度近くまで気温が上がるので、着るものにだって苦労する。
25度までは半袖でいけるそうだが、それ以下だと長袖というのが通説で。朝は長袖、昼は半袖といそがしい。
猫族も同様で昨日までは好きなところで寝ていた奴が、昨夜は体に密着して添い寝する形になり、これから向こう半年猫に半分蒲団を取られることになる。
人影のなき山畑の蕎麦の花
手のかからない植物なのだろうか。
種を蒔いたらあとは手を入れることもなく、三か月もすれば収穫を迎える。痩せ地でも育つといえるので雑草並みに強い植物に属するのだろう。
救荒作物のひとつともなっているが、その条件にもかなっているのではなかろうか。
山を切り開いた広大な畑は空が近い。秋の雲がゆっくり流れてゆくなか、真っ白な畑に犬蓼の花の赤がアクセントになっている。
辞書を引く記事の格調秋の夜
海外からどう見えているか。
最近の国内メディアにはシャープさというものが欠けているように思えてならない。
記者席でひたすらパソコンに打ち込むばかりで、それでジャーナリズムたりうるのか。単にスピーカーの言葉を口移しに記事にしているだけではないのか。
新聞もテレビのニュースもつまらないので、BBC、CNNなどの海外メディアのサイトを暇にまかせてサーフィンすることがふえた。久しぶりに引く英和辞書、と言ってもそのまま不明な部分をコピペで検索するだけなのだが、一行すんなり読めたことがないくらい知らない語が多い。
ただそれは決して不快なものではなく、むしろ楽しい作業というようなもので時間はあっという間に過ぎてゆく。
こんな時間の過ごし方も悪くないと思う夜長である。
上手よりひとり舞台の秋の蝶
居間の窓をフレームとみてもいいし、舞台とみてもよい。
ふらふらと舞台の袖から現れたかと思うと、あちこちの枝葉の周囲を巡っては反対側の袖に消えてゆく。何を探しているのかは分からないが、短い一日を惜しむように命を刻んでいる。
目で追っかけていると、それはまるでひとり芝居の役者のようにも思えてくる。
ねこじゃらしかつては華のニュータウン
団塊の世代あるいはそれより以前の世代が住みついた新興住宅地。
都心まで一時間半ないし二時間もかかる広大なエリアがいまは見る影もなくさびれている。
近所にも高度成長期に造成された大きな住宅団地がいくつもあり代替わりしたところも少なくないが、櫛の歯がぬけたように更地になったり放置された住宅が目立つ。
条例では年に最低二回は草刈が義務づけされているが、それとても十分でなく荒れ放題の区画も目立つ。
ねこじゃらしの実も熟してきて、来年の種が風に揺れている。
寝静まる街の側溝落し水
今年のできは順調のようである。
14号台風の影響もなく日に日に首を重くして垂れている。
このままゆけば二週間後の刈り入れだという。
このあたりでは先陣をきって水を落としはじめた。水口から落ちる水は数時間たっても勢いよく音をたてている。今夜いっぱいかけて落としてゆくのだろう。
今日見かけたのは農薬が入っているので、水口には生きものの姿が見られないのが寂しい。
台風の東ひがしへ海へ抜け
すぐに熱帯低気圧になったが局地的には大きな被害がでたようだ。
小さな台風だと言って侮ってはならない。油断ならないこのごろである。
今晩のヨコハマ球場の野球中継をみていると、雨の影響で開始時間がかなり遅れたようである。関東には長いあいだ雨が降ったとみえる。人工芝球場だから水もすぐに抜けるのではないか、あるいはそのような仕掛けがあるのではないか。あるいは特注のバキューム車でフィールドの水を吸い上げるとか工夫があるのではないか。
ところがおどろいたことに人力作戦。人海作戦でひたすら外野フェンス際に雨を掃き寄せるのにはおどろいた。
こんなところにも日本の遅れているところが垣間見えて、寂しいやら侘びしいやら。