台風の逸れるも吾子の町へかな
台風13号の影響で昨日今日と天気がぐずつき気味である。
おかげで昨夜など久しぶりに熱帯夜を免れたが、それも台風直撃がないのを知ってのお気楽な発言。
考えてみれば、勢力こそ強大ではないにせよその台風は関東の方に向かっている。子供たちの行き帰りの通勤の足にも影響するだろうし、何ごともないことを祈るのみである。
台風が去ったらほんとう台風一過という空を願うばかりである。ひと月以上も高い湿度に苦しんでいるわけで早く解放されたいとこれも願うばかりである。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
台風の逸れるも吾子の町へかな
台風13号の影響で昨日今日と天気がぐずつき気味である。
おかげで昨夜など久しぶりに熱帯夜を免れたが、それも台風直撃がないのを知ってのお気楽な発言。
考えてみれば、勢力こそ強大ではないにせよその台風は関東の方に向かっている。子供たちの行き帰りの通勤の足にも影響するだろうし、何ごともないことを祈るのみである。
台風が去ったらほんとう台風一過という空を願うばかりである。ひと月以上も高い湿度に苦しんでいるわけで早く解放されたいとこれも願うばかりである。
ブレードに消えてしまひし蓼の紅
あ、紅い花。
背の高い草に混じるのは赤のままだと思った。
それも一瞬のことで草刈機の刃が一気に吹き飛ばしてしまった。
夏草はまだまだ衰える気配はなく、秋にもう一度刈らねばならない。
赤のままのように背の低い冬草が主役を務めるのはその先だ。
今年は雨が少なく、その分かどうか一旦降ると猛烈な勢いで草丈を増す。その勢いたるや恐るべしである。
その草に負けて南瓜は不作。だが一方で一旦終わったと思われた西瓜が復活してきて、今になって花を咲かせ受粉にも成功したようでみるみる直径10センチほどに育ってきた。まさに「禍福は糾える縄の如し」で、悪いこともあればいいこともあるものだ。一喜一憂しても仕方がない、とは言うてもやっぱり草は憎い。修行が足りないようである。
ああ秋刀魚一尾千円とふ時代
ちゃんとした秋刀魚が食卓にのらなくなって何年だろう。
スーパーで売っていたという家人だが、千円近くもする秋刀魚を食おうとはとても考えられない。
例年だと今ごろは新秋刀魚にも脂が乗り始めて、焼きたてのはらわたのそりゃあうまかったこと。他の魚では得られない独特の食味である。
酢橘、大根とのマッチングもすばらしく、時期が秋にかぎられるのもあって大衆魚の王様中の王様。
鯵だって一尾800円だったといって家人が怒っていた。
福島の汚染水を放流したことで、日本産魚介の全面禁止をした国では日本産かどうかにかかわらず広く海産物そのものの消費が落ちていると聞く。
巷間言われる中国の巨大漁船団による乱獲がやめば、秋刀魚もちとは大きいものが食えるかもしれない。
それとも、海水温の上昇で秋刀魚の資源そのものが枯れようとしているのか。
演芸の案内届きて敬老日
漫才とか、演歌とか。
この時期になると決まって娯楽演芸付きの敬老会の案内が来る。年寄りは誰でもこのような企画を喜ぶと思っているのだろうか。
後期高齢者でも70代というのはフォークソング、ビートルズで育った世代でもある。ひとつ上の世代ならばともかく、カラオケに興じるものばかりとはかぎらない。
送迎付きの企画というのは、敬老施設利用者などを想定しているのであろう。高齢化が進めばそれなりの参加者が見込めるが、そろそろ曲がり角に来ているのではなかろうか。
田水洩る音して稲の太りそむ
ついこの間稲の花が咲いたと思ったのに、もう実がふくらみ始めている。
こんなに暑い日がつづいても水の恵みはありがたいものである。そのためにこの地の先祖は山の中腹にいくつもの溜池をつくり備えてきた。
逆に米どころ新潟では水不足で悲鳴の声が聞かれる。
やはり水がなくては米も野菜も育てられないというのは自然の摂理。
古今ひとは水をめぐって激しい争いをくりかえしてきた。まさに自分たちの命がかかっているからであり、地球温暖化がすすむなか、今以上に水のあるところ、ないところに二分されるにちがいない。
お茶漬で流す夕餉の秋暑し
九月。
日差しは真夏同様。
ただ日が落ちるといくぶん楽になった。
ただ、暑さのストレスが効いているのか茶碗一杯の飯が進まない。そこで冷たい茶をぶっかけて流し込むしかないのである。
念強く猛き八月やりにけり
暑い暑いと嘆いた八月も今日で終わる。
通常なら九月の声を聞けばもうすっかり秋だなあと思ったのは、もう十年以上も前の話しだろうか。
2010年くらいに東京での真夏日の記録となったことを思い出すが、いま思えばあれが今日の炎熱列島の始まりだったのかもしれない。今はむしろ猛暑日記録のほうが話題に上ることが当たり前となったのは隔世の感がある。
九月も半ば頃までは太平洋高気圧が出張って暑い日が続く予想だと聞く。
今までの暦感覚では乗りきれない夏。適度な緊張感からまだまだ抜けない日が続く。