そばへして雷の夕立きたりけり
贅沢な天気の日だった。
ようやく雨が上がって晴れたかと思うと急激な気温上昇。さすがにこれは体にこたえる。
鉢の植物がいっきに元気がなくなるのもこんなときだ。雨をたっぷりふくんだまま、いわゆる高温多湿に見舞われると繊細なものにかぎって萎れてしまうことがある。蒸れによわい仲間がそうである。
そして、夕方文字通り夕立があって、その前触れがこの時期としては長く続く雷が上空にとどまった。その夕立もいわゆる日照り雨で、その極端な差は狐の嫁入りというようなやさしいものではない。
夕方の斜めからさす光が家々の壁に突き刺すように明るいのに雨は土砂降り。盆地のこの一画だけ、スポット的に強い雨が降り続けて30分ほど。夕方の光だけを残して雨は止んだ。